デタラメばかりの迷惑メール2「スパムで宣伝される商品・サービスは買ってはいけない!」
間違いだらけのスパム対応
[!重要!]
2001年の携帯迷惑メールの社会問題化で得たもの、すなわちスパムメール規制2法で得た成果を活用し、関係官庁へ違法である迷惑メールを連絡することが大切です。
どのようなメールが違法になるのか、その届け先は以下の内容およびそこで紹介されているリンク先を参照して下さい。
さて、携帯迷惑メールが社会問題化したのが2001年。当時、その迷惑メール=スパムが増える原因をメールヘッダがないことであると指摘する声は残念ながらほとんどありませんでした。
当サイトはパソコンスパムを対象としたサイトであり、携帯電話におけるメールヘッダ欠如の問題性をたびたび指摘してきました。
「迷惑メールに関するパソコンと携帯電話の違い」
http://antispam.stakasaki.net/jiedailaji.html
その後2年。現在では携帯電話では以下のようなヘッダ閲覧状況になっています。
このうち、ドコモ発表時には私は「共闘!皆さんもようやくspammerと戦えます!」を作ったものの、実際のヘッダ取得手続きは日々のスパム処置依頼が出来るようなシロモノではないと感じるようになりました。
そして、今回2003年5月、ボーダフォンにてヘッダ閲覧可能になるという情報が発表されました。
メールヘッダとはなんでしょうか?。
それは送信者に関係する情報を残しているデータです。今まで機会があるごとに書いてきましたが、携帯電話ではこれがないことが、パソコンスパムのようなアクティブな対スパム行動が出来なかった原因であり、スパム送信者をなんら処罰できない原因でした。私はしばしばそのことに言及し、携帯電話のメールでもヘッダがつくことしか根本的な解決(パソコンスパムと同じレベル)はないと考えてきたのです。
・携帯迷惑メール(spam)とパソコン迷惑メールの違い
http://antispam.stakasaki.net/jiedailaji.html
・用語集:携帯迷惑メール(この中の規格の欠点というのがヘッダのないことを指しています)
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/yongyu.html#xiedailaji
注:NTTドコモがそれ以前に採用した「指定受信」による措置は、インターネットメールとのコミュニケーションを断ち切り、「携帯電話メール」独自のネットワークに「閉じこもる」という点で何ら前向きな対処ではないと、「私は個人的に」考えています。
あなたがどのキャリアを使っている場合であれ、メールヘッダを得ることが第一です。
NTTドコモ 迷惑メールサイト 残念ながら大変敷居は高いです。ドコモがヘッダの提供を発表したとき、私は喜び勇んだのですが、実際の手続きを見てがっくりでした。上で作った「共闘!皆さんもようやくspammerと戦えます!」を作ったものの、正直、ほとんど抑止力になるとは思えなくなっていました。 |
J-phone メールヘッダの取得について 今回新たに発表されたのがJフォンです。現在の話では、ドコモよりも遙かに簡易なようであり、ユーザが積極的にスパム処置依頼をすることを強く期待しています。 (2003/09現在「北海道/東北/関東・甲信地区」のみ、順次拡大予定) |
AU 迷惑メール問題以前から、パソコンに転送することでヘッダー閲覧が可能でした。
参考: |
どんな方法であれ、手に入れた迷惑メールのヘッダは、spamへの抵抗の為に利用することが出来ます。
spam被害者向け頁案内
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/spam01-j.html
私は今まで、携帯電話ユーザには、主にキャリアへのアクションとして以下のような勧めをしてきました。
それがせいぜい前向きな対処であるところに携帯電話電子メールユーザの悲劇があります。さらに
ということをやんわりと勧めてきました。 1・インターネットに繋げない、送信者課金を原則とする閉ざされたネットを構成し、そこに閉じこもるか 2・インターネットと繋げて、パソコン以上のスパムの被害に遭い続けるか の二者しか選択はないのです。現在、キャリアの方向は受信者に1か2を選択させる状況になっています。けれどもこれは根本的な解決、あるいはパソコン並みの被害を目指した前向きなものとは言えないでしょう。むしろ、携帯電話の電子メールでインターネットに繋げた失敗を認め、インターネットメールから撤退するような方向となっています。 (携帯電子メールは多様なインターネットメールのあくまで一部だったわけですが、まさしく「インターネットメール」とは別の「ネットワークメール」になりつつあります) 本来、インターネットに繋げても、スパムを受け取らない、あるいはスパム受信数が少ない方向へ持って行くべきなのです。そのことをキャリアに分からせる為にはユーザがきちんとキャリアに苦情を伝えるしかありません。 |
しかし、メールヘッダが容易に入るようになった場合には、もはやあなたが目を向ける、矛先を向けるのは御自身のキャリアではありません。ヘッダから解析できる、スパマーが利用したネット業者に他なりません。
(もしメールヘッダの獲得方法に不満が在れば、ひたすらキャリアへ要望を出し続けるべきでしょう)
携帯電話のメールユーザへも、パソコンユーザへの全く同レベルで呼びかけが出来る日が近づいているようです。御健闘を祈ります。
迷惑メール(spam)撲滅の為に、私達がすべきこと 類似内容:今、あなたが自分と皆の為に出来ること ▼ヘッダさえ手に入れたら▼ |
以下は使える内容もありますが、古いです。
「02年7月1日から始まります 私達にできること〜spam撲滅の為に〜」 http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/keyi2.html 情報受付、調査、対処を行っている上記の窓口に法律違反のスパムメールに関してこまめに報告することです(これに関する皆さんへの提案があります)。 |
なおNTTドコモの場合には、指定受信等の措置をしても届く迷惑メールに関しては情報を受け付けています。 |
さて、ここまでがスタンダードな戦い方です。しかしもしこれを読んでいる方々が本当にアクティブな戦い方をしたいのならば、考えられる方法もないではありません。
従来、インターネットではメールヘッダから送信者を処罰するのが原則でしたが、宣伝されているサイト(URL)に対するアクションは必ずしも取られませんでした。宣伝されているサイトが、本当に送信者と関係があるのか証拠がないからです。
しかし世界レベルでのスパム被害の広がりによりスパム苦情が、送信サーバネット業者と、宣伝サイトネット業者に送られるようになりつつあります。
送信サーバネット業者というのはスパム送信者がメール送信に用いたネット業者のことです。これはメールヘッダに残された「ほぼ確実な証拠」を元にして行われる苦情であり、その証拠を見せることが出来るられる限り、ネット業者は自分の顧客がスパムを送ったことに対して言い逃れが出来ません。
一方で宣伝サイトネット業者とは、スパム送信者がスパム内で宣伝しているサイトを作るのに利用したネット業者です。その場合「パソコンスパム対処法指南」で書いたように、冤罪、すなわち本当はそのサイト主がスパムを送ったのではない可能性も皆無ではなく、その結果、処罰してくれるという確実な見込みはありません。けれども「常識的に考えて」スパムメールの中でわざわざ他人のサイトを宣伝するスパマーは考えにくいです。スパム行為は通常、嫌がらせとは違いますし、だからこそスパマーは極めて熱心なのであって、多くがアダルトにせよ、出会い系にせよ、バイアグラ販売にせよ、自分のサイトを宣伝したいのです。前述のように、スパマーは自分のアドレスに正しいものを名乗る必要性は感じておらずウソをついている可能性が十二分にあります。
前述のように、スパマーは自分のアドレスに正しいものを名乗る必要性は感じておらずウソをついている可能性が十二分にあります。 なぜなら、スパマーとしては自分のサイトを訪問してそこで有料サービスを受けてくれさえすれば良いのであって自分へメールへ送ってこられることなど、何も嬉しくないからです。むしろ自分のパソコンに悪影響を与えるメールが戻ってくるのを嫌っています。
けれども彼らの目的のメールの場合、流石に自分のサイトを載せないわけにはいきません。ですから宣伝サイトはほぼ送信者であるか、それに近い者でありましょう。
しかしながら、そもそも携帯スパムでの戦い方が限られているのは、メールヘッダがない為に、送信側へのアクションを取れないことが挙げられます。
全部がワープロ文字で書かれた、しかも内容に違法性のある極めて怪しい手紙や物品が信頼している友人名を差出人として届いたとき、その友人が送ったものとしていきなり警察に訴えるでしょうか?
スパムの苦情でヘッダをつけないというのはまさしくそのようなことを行うようなものなのです。
以上を十分に理解し、さらにはヘッダのない携帯メールという極めて不利な立場を承知しつつ、その対処をすげなく拒否されることを覚悟しつつ、宣伝サイトに関係するネット業者に対処を依頼するということが考えられます。
その調べ方は、上記の頁でも書いてありますが、現在は
迷惑広告メール(spam)苦情先探索ツール集
の「す〜ぱ〜もの」として、比較的簡易に調べられるツールを提供しています。
ただし携帯スパム被害者からすれば、その戦い方は大変苦し紛れなもので、私としては、こちらで書いているように、熱心には勧められません。
さて、以下はおまけみたいなものですが、散々言ってきたように、携帯の迷惑メールはインターネットのスパム問題のあくまで一部、規格が欠陥の為にその被害を増大させてしまったパターンに過ぎないのです。
つまりインターネットに繋げる以上、キャリアがどんなに努力をしてもパソコンスパムレベル以下に抑えられる見込みは必ずしもありません。
そのような点では、携帯スパムにだけ特化してこの問題が解決できると考えるのは間違っています。
言い換えれば、もしインターネット全体のスパム問題を完全に解決できるならば携帯スパムもなくせる可能性があるわけです。
#無論、キャリアがこのまま、パソコン並みの規格変更をしなければ
#世の中の全てのスパマーは完全に活躍の場所を携帯のみに移すでしょうが。
そのような結果、昨年から今年にかけて携帯迷惑メールをきっかけにスパム問題を知った方々の中には、根本的な解決を目指すべしということでスパム問題全体に関心を向け、包括的な対処を目指すべく、活動に参加する方々も増えているようです。
(以下、北斗氏主催)
スパム反対運動メーリングリスト
http://groups.yahoo.co.jp/group/antispam-j/
スパム反対運動リング
http://www.geocities.jp/antispam_j/
私はパソコンスパムが専門(?)なので声を上げる権利がありませんので、ここで提案して皆様に少しでも動いてほしいと思います。
何かというと、ご存知のとおり、スパム規制2法によって行政への報告手段と、法律による処罰が可能となっているわけですが、今回の施行では文字数などの関係などからパソコンから連絡することを前提としているように見えます。
そうでなくてもそうであるにせよ、携帯の場合には違反者の通告の転送のために送信代を払わねばなりません。ただでさえ一部のキャリアではスパム受信料がかかっているのにそれに加えて通報にも料金がかかるというのは納得できないでしょう。
つまりご自分のキャリアに対して、官庁への連絡手続きがどうにかして無料に出来るように働きかけるべきだと思います。
表示義務違反を知らせるために、官庁のメールアドレスに転送するのを無料にするとか、パソコンの利用が前提ならパソコンへの転送では一箇所への転送は無料にするとかなど、いろいろ考えられると思いますし、また各キャリアで現在いろいろなサービス体系があるでしょうからどのようにすべきかはキャリアによって違うでしょう。
とにかく官庁に連絡するのに従量料金がかからないようつよく提案すべきだと思います。それぞれ御自分のキャリアに願い出るべきではないでしょうか?