デタラメばかりの迷惑メール2「スパムで宣伝される商品・サービスは買ってはいけない!」
間違いだらけのスパム対応
[!重要!]
「送信者アドレスが自分?」のspam
【「送信者が自分」の迷惑メールが多発中】
インターネットメールではメールアドレスの詐称が容易です。
(ただしアドレス詐称をしたからといって、それで犯罪を犯して捕まらないということではありません。アドレス詐称は立派な犯罪ですし、目くらましは受け取り手相手にしか出来ず、プロバイダーなどには記録が残ります。)
あなたのメールアドレスが詐称された迷惑メール、すなわちあなたのメールアドレスが差出人として記載された迷惑メールが多くの人にばらまかれ、あなたが冤罪被害を受ける可能性があります。深刻な問題ですが、そのような被害が携帯電話でもインターネットメールでも発生しており、報告されています。冤罪とは以下のような図の場合です。
しかしあなたが受け取った迷惑メールで
「送信者アドレスが自分のメアドだった」
「差出人が自分のアドレスだった」
「発信者(を名乗っているの)が自分のメールアドレスだった」
からといって、必ずしも冤罪被害を受けたとは限りません。
最近、「送信者アドレスに、単にその受信者のアドレスが表記された」と思われる携帯電話の迷惑メールが多発しております。これは以下のような図になります。
インターネットメールにおいてアドレス詐称は容易ですので、「送信者アドレス名=受信者のもの」とするようなメールも比較的簡単に送ることが出来ます。
私はこれを「冤罪アドレスまがい型迷惑メール」と名付けました。
キャリアなどはアドレス詐称されたメールを「なりすまし」メールと呼んでいるようです。もともと迷惑メール(スパム)送信では、アドレス詐称が多かったのですが「冤罪アドレスまがい型」は通常の迷惑メール以上に「メールアドレス詐称」が明確な為、それが注目されるようになった時、「なりすまし」と名付けたようです。
ただし「なりすまし」の語彙の意味としては「アドレス詐称」の意味に近いと思いますし、2002/04現在「なりすまし」メールと言ったときには「冤罪アドレスまがい型」に限らずアドレス詐称一般を呼ぶようです。
「冤罪アドレス型」と「冤罪アドレスまがい型」に共通するのは
「受け取った際、差出人アドレスに自分のメールアドレスが載っていた」
というものです。
「冤罪アドレスまがい型」は確かにアドレス詐称ではあるのですが、「冤罪アドレス事件」ではありません。すなわちあなたに届いた、あなたが差出人名の迷惑メールは「あなたにしか送られていない」ものです。
迷惑メール送信者グループがこのようなことをする理由は、
送信者アドレスに受信者のアドレスを載せることで、より一層の注意を引くようにするため。
受取手の苦情先連絡を混乱させるため。
キャリアが実施している大量メール発信制限では、同一発信者であることを差出人メールアドレスで判別しており、それをくぐり抜けるため。
などが言われています。
「冤罪アドレスまがい型迷惑メール」は確かに全く迷惑なものです。
しかし「冤罪アドレス被害」を受けた場合には、あなたの携帯電話生活に大きな被害と影響をもたらす可能性があるのに対し、「冤罪アドレスまがい型迷惑メール」は、迷惑メールの一形式にしか過ぎません。そして、あなたはその一通よりも大きい被害をそのメールからは受けません。
しかし、過ぎないと言ってしまえば問題ですので、携帯電話会社に連絡しましょう。たとえば携帯各社とも
で迷惑メール送信者を訴えてくれると言っているのですから、こういう混乱を引き起こす迷惑メール送信者グループに対しては、携帯電話会社に真っ先に訴えてもらい、本当に仮処分申請をして貰いましょう。
私の考える迷惑メール送信者達の犯罪性の強さは以下の順です。
−−−−−−−−
1.冤罪アドレスを名乗り、冤罪アドレスを名乗られた特定の者に多大な被害を及ぼした。
2.「送信者アドレス=受信者アドレス」のメールを送り、受信者達に無用の大きな混乱を引き起こした。
3.送信者アドレスに存在しないアドレスを騙り、苦情メールも受け付けないようにした(実は迷惑メールは1か3が普通なので送信者アドレスを安易に信じてはいけません)。
4.送信者アドレスには自分のアドレスを名乗ったが、多くの人に無用なメールを送信した(逆にこれは良心的。でもあまりなくなりつつある)。
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携帯電話会社等が仮処分の申請をする順位は上のようであるべきだと考えます。
さて受信した際に
1と2、すなわち「冤罪アドレス迷惑メールをばらまかれた場合」と「冤罪アドレスまがい型迷惑メールが届いたにすぎない」との区別ですが、受信者には残念ながら両者の区別は簡単にはつきません。
区別をつけるにはいくつかの分析が考えられます。すなわち1のような冤罪アドレス迷惑メールのばらまき被害を受けた場合には
(自分が電話番号@云々のものを使っている場合)変な電話がかかってくるようになった。
自分のメールに今度は苦情や、嫌がらせらしきメールが届くようになった。
という事象が発生しがちです(良くないことなのですが-_-;;;)。
これは現在、送信アドレスにアドレス詐称が容易だということが周知されていない為に、迷惑メールを受け取った人が送信者アドレスが本物だと信じて、苦情や嫌がらせをしてくるからだと考えられます。すなわち1番のような被害に遭ってしまったことが想定されます。
上のような徴候が見られる場合には当方では「冤罪アドレス事件」であると判断し、調査・アドバイスを受け付けていますので、こちらを御覧くださり、掲示板まで御連絡下さい。
2番の場合かもしれないと思う場合には各種の掲示板などで情報を収集しましょう。同じような情報が提供されているかもしれません。そこでの情報と一致、すなわち「こういう迷惑メールが届き、それは自分のアドレスが送信者だった」という投稿がされていて、それが御自分の場合と同じメール内容だったら、2番である可能性が高いです。
あるいは、そうでなくとも1番である徴候が見られない場合には、やはり2番である可能性も高いです。
「冤罪アドレスまがい型迷惑メール」が存在するからと言って、「送信者アドレス」に自分のメルアドが載っている場合に安心してはいけません。本当に冤罪アドレス詐称の迷惑メールがばらまかれていた場合、その後にあなたには大きな被害が出る可能性があります。
どちらかどうかは慎重に見極めなければなりません。
なお、上のようなメールを受け取ると分かりますが、迷惑メールでの差出人を安易に信じてはいけません。それを信じて行動してしまう人達のために、無関係な第三者が被害を受けています。