スパム被害の処置依頼(苦情)先と この探索ツール集について |
2002/4/18 初版 2002/6/19 1.3版 2002/6/22 1.4版 2002/7/04 1.5版 2002/7/08 1.7版 2002/7/08 1.71版 2002/09/20 1.8版 2003/11/05 1.9版 |
この頁では一方的広告メール(以下、スパムメール)を受信したときに、処置依頼(苦情)を行う連絡先を探すためのツールを紹介・提供しています。
スパム被害での考えられるアクションにはいろいろな段階があり、それに関しては
で解説しています。そこに書いてあるように苦情先(処置依頼先)はいくつか考えられますが、もっとも自然で、また効果的と考えられるのがスパマーが利用したネット業者への働きかけです。
なぜならばスパム行為はインターネットの中で当初からルール違反とされてきた行為であり、ネットワーク管理者がスパムに対して断固とした対処を取るのは本来、当然とされているからです。
考えられる代表的な苦情先ネット業者には以下の二つが考えられます。
1.スパム送信者がメールを送信する際に利用したネット業者(接続プロバイダ、メールサービスネット業者、などなど)。
2.スパムで宣伝されているサイトを制作するのに関係したネット業者(プロバイダ提供のホームページサービス、無料ホームページスペースサービス、ホスティングサービス、などなど)。
さて、上のようなネット業者を探すのは実は単純には出来ません。そもそもメールの「差出人アドレス」ですら、簡単に詐称することが出来るからです。そのような事情がスパム対応におけるいろいろな間違いを発生させています(参考「間違いだらけのスパム対応」)。
その探し方の詳細は当サイト(迷惑メール撲滅私的調査会)の
でほとんど解説しています。しかしながら理解するだけでなく、日常的にそこで書かれた作業を行うこともかなり大変です。
この頁で提供されているツール集は、多少面倒なスパムの苦情先調べを、少しでも軽減化し、なるべく多くの人にスパムの苦情を送って貰うために提供しているものです。
気をつけるべきことと、私がなぜ多くの人にスパム苦情(処置依頼)を送って頂きたいかについては「処置依頼(苦情)の際の心得」と「処置依頼(苦情)をすることの意義」をお読みください。
さて、まず1に関してはかわはら氏制作の「ヘッダ解析システムhdpar」がお勧めです。メールが発信された、あるいは経由してきたサーバの全てに関する苦情先メールアドレスもしくは関連情報が出力されます。
しかしそのツールではスパムの宣伝サイトに関係するネット業者の苦情先は調べられません。それに適したツールが2番の「す〜ぱ〜もの」です(旧版「すぱすぱもの」)。ただしそれは半自動化した程度のツールです。
両者ともIPアドレスから登録情報を探すことが必要になる場合がありますが、その為に提供しているのがGeekTools すぱすぱ版です。これは本家のGeekToolsを日本語使用者が使いやすいように、当サイトで改良したものです。
なお2番に関してですが、スパムが発生した場合にスパム宣伝サイトを処罰することについては世間一般に完全な同意が得られているわけではありません。対処してくれるか否かは各ネット業者の規約・方針に左右されますが、スパム被害が世界中で蔓延する中で、問題意識の高いネット業者は通常、何らかの対処を行うのが常識になっており、悪質性の高いスパム宣伝サイトが直ちに抹消されることも世界レベルでは少なくありません。
携帯スパム被害者の方々へ
携帯電話におきましてはメールヘッダがないことから、サイト関連への苦情しか出来ませんが、個人的に高崎は携帯スパムでこのシステムを使うことをお勧めしません。
メールヘッダがないままの処置依頼(苦情)というのは、何も証拠がないままで処置依頼をするようなもの、すなわち自分で勝手に作り上げた迷惑メールを元に苦情を出すことが可能になってしまうからです。このような可能性は冤罪被害、すなわち迷惑メールで宣伝していない真っ当なサイトが、でっち上げで告発される事件の発生を容易にしてしまいます。
携帯電話のシステムではメールヘッダがないことが何よりも欠陥規格であり、この点を改善しなければ携帯電話発生する各種メールトラブルは解決できないと考えます。以上を御了解下さり、携帯スパムの苦情先探索で使うことに関しては、質問等がありましてもお答えできないことを御了承願います。
携帯電話でのアクティブな戦い方に関しては一応、こちらで紹介しています
【それぞれのツールについて】
かわはらたろう氏制作です。この使い方に関してはツール集表紙からリンクしている各種解説頁を御覧ください。各注意事項、解説もそこにありますのでお読みの上、御利用下さい。
●スパム苦情先検索システム「す〜ぱ〜もの」
nslookupを母体に、スパム苦情先検索をしやすくしたシステムです。基本的にはスパムで宣伝されたホームページに関する苦情先を探すためのものです。言い換えればスパム宣伝サイトにホームページや接続サービス、ホスティングサービス等を提供しているネット業者を見つけやすくするためのものです。
メールヘッダから見つけたIPアドレスに関する苦情先を探すのにも使用できます。しかしそれには「ヘッダ解析システムhdpar」の方の利用をお勧めします。
「す〜ぱ〜もの」では、スパムが宣伝しているホームページのドメイン名(「http://」と最初の/で囲まれた所)を入力しボタンを押すと、苦情先のメールアドレスを見つけるための手順、表示がされます。そこの手順に従って、苦情先メールアドレスを探して下さい。
なおここで指南している苦情先検索方法はかわはらたろう氏をはじめとするスパム反対運動MLの皆様より御教授頂いたことを元に、私の経験等を加えて述べております。御教授いただいた皆様に深く御礼申し上げます。
名称は竹本泉大先生作品の雰囲気にあやかったものです(こういう時に自分の所に紹介頁がないのはすごく悔しい...ので、作ってしまいました、汗)。まああまり気にしないで下さい(笑)。
IPアドレスやドメイン名から管理者を調べるのにWhoisというツールが欠かせません。しかし統一的に調べられる公式のWhoisはなく、Geek Tools Whoisのように世界中の公式なWhoisを参照しながら統一的に探してくれるツールがあります。本サイトで提供しているこのGeekTools すぱすぱ版は本家GeekTools提供のオープンソースを元に高崎が日本語使用者向けに改良したものです。
もともとは「日本語版」というタイトルで提供していましたが、2003年2月、表示言語ベースを英語と日本語のどちらでも選択可能に改良し、「日本語版」というのは不適切になったので「すぱすぱ版」と改名しました。
当サイトではドメイン名とIPアドレス間の変換に関して、一年以上、Morry様の頁のnslookupを利用、紹介させて頂きました。ここに深く御礼申し上げます。2002年4月より当サイトによるnslookupの独自提供を行います。
このプログラムは68user様によって作られ、公開されていたソースを基本として高崎が一部改変したものです。MKudo氏制作のツールです。テシオ氏戦線に際して作られたので普段のスパム対応の為のものではありません。
*利用方法*
1:左のテキストボックスに検索するドメイン名を行区切りで入力します。
2:「SET」ボタンを押します。そうすると、中央の上から2段目に、左から1行分が入ります。
3:「WHOIS」ボタンを押します。そうすると、中央の3つのテキストを組み合わせた文字列でドメインを検索します。この時に利用しているのが、アスカネットワークサービス様のドメイン名/IPアドレス検索サービスです。
4:検索したドメイン名が右の一番上に入ります。これを捨てる(TRUSH)か、とっておく(ADD)かを選びます。「ADD」を選んだ場合には、右下のテキストボックスに入ります。以降、3〜4の繰り返しです。
【リンクなどについて】
リンクは自由に張って下さって構いませんが、このツールの筆頭頁、あるいは各ツールの頁は無断で、猶予無しに置き場所を変える可能性があります。迷惑メール(spam)撲滅私的調査会にリンクを張って頂くのが安全ですが、このことは強制するものではありません。利便性などから直リンクを張りたい場合にはそうして下さい。
当サイトのスパムツール群はスパム撲滅を目的に作られたものです。nslookupも含めてその為の御利用を希望します。
御自分の頁内にフォームを作って、各ツールの検索結果が直接出来るようにすることに関しては、無断で行うことを禁じます。御連絡下されば配慮させて頂きます。
【連絡先、質問事項等】
「ヘッダ解析システムhdpar」にしてはこちらの説明を参照して下さい(その文章は改訂予定です)。
hdpar、nslookupと「す〜ぱ〜もの」に関してシステムの不具合、改善提案等がありましたら、専用掲示板へ御連絡下さい。なお必ずしも御返事できるとは限りません。
なおこれらのツールに関して、私がソースを参照させて頂いた方々の元へ問い合わせることは原則としてお止め下さい。高崎が大幅に改変していますので、御迷惑になります。
ドメイン所有者 連続調査システムの連絡先については検討中です。
【免責】
このサイトを用いたことによって発生したいかなる問題にも作成者一同は責任を持たないこととします。当ツールによって得られるネット業者等は当サイト管轄外のデータベースに基づいており、責任を負うことは出来ません。
また当ツールを利用して見つけた連絡先が不適切なものだった場合に関しても当サイトでは責任を持たないこととします。ただし当ツールは当然ながら適切な苦情先が見つかるように作っているつもりですので、不審な点、問題と思われる点がありましたら上記連絡先に御連絡下さい。