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spam(迷惑メール)の被害状況の調査と分析
2003/02/05 初版 2003/03/21 1.2版
 2003/06/07 1.21版 2004/01/18 1.3版
2004/02/29 1.4版 2004/03/29 1.5版
最新更新青色

 スパムの対応に関しては、以前から「無視と削除」などと言われてきた。当サイトではそれがスパムを増大させてきた一因になっていると考えているが(参考:迷惑メール(spam)撲滅の為に私達がすべきこと)、それに加えてspamの被害量に関するデータ集計を極めて困難にしている。すなわち受信者はスパムをすぐに捨ててしまうことが多いため、統計的に被害データを取ることが難しいのである。

目次

1■無作為抽出による調査報告

2■多人数に対するspam被害調査

3■個人のspam被害状況報告

 3.1■当サイト管理人の被害状況
  3.1.1■全体傾向
  3.1.2■英文spam被害状況と対応
  3.1.3■日文spam被害状況と対応

 3.2■他の方々の頁


1■無作為抽出による調査報告

 まず各種機関が行ったアンケート調査などには以下のようなものがある。

・スパムに「返信してしまっている」22%も――シマンテックのスパム実態調査 (2004/02)
(これを取り上げた記事は他にも多い)

http://japan.internet.com/webtech/20040213/5.html

・「迷惑メール」に9割が「厳しい対応」望む産経Web
http://www.sankei.co.jp/news/030116/0116sha148.htm

・69%が「体感スパム(迷惑)メール」を受信している(2004/01)
http://japan.internet.com/research/20040116/1.html

・スパマーに課金、スパムメール撲滅に「効果あり」と70%(2003/03) 
http://japan.internet.com/research/20030318/1.html

・約7割がパソコンへの迷惑メール「受け取った経験がある」 (2002/05)
http://japan.internet.com/research/20020510/1.html

・内閣府国民生活局(2002/04)
「知らない相手からのメール全般について、『迷惑』と感じる人は8 割」
http://www.consumer.go.jp/info/kohyo/monitor0202.pdf

・Eジャパン協議会調査(2002/02)
http://www.ejf.gr.jp/houkokusho_gaiyou/spam.htm

インタースコープ 携帯迷惑メールに関する自主調査(2001/06)
http://www.interscope.co.jp/chousa/spam-mail/frame.html

・NRI野村総合研究所調査(2001/05)
 http://www.nri.co.jp/news/2001/010510.html

・三和総合研究所調査(2000/07)
 http://japan.internet.com/research/20000703/1.html

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2■無作為抽出ではないが多人数に対するspam被害調査

 さて、当サイトでは2002年02月より、当サイト訪問者の方々の協力で、月毎のスパム被害状況アンケートを行ってきた。

 迷惑メール被害状況アンケート 固定順記入頁多数順月変化

 回答をお願いする皆様には月毎の回答を義務づけていないこと、当サイトの訪問者の方々にお願いしているので上記の機関の調査のような不特定多数へのアンケートとは異なる。しかしスパムの被害状況を知る上では様々なことを考察することが出来る。

 他に、サイト訪問者にスパムに関するアンケートを行ったものとしては

ハートコンピュータ」さんの
2001年6月のアンケート結果 テーマ:迷惑メールについて
2000年12月のアンケート結果テーマ:迷惑メールについて

INTERNET WATCH」のWeekly読者投票「スパムメール、受け取ったことありますか?

時期的に特殊なものとして

Mkudo氏による経済産業省「特定商取引法施行規則改正」についてのアンケート 

アンケートではなく、届いているspamのタイトルに関する投票としては

SPAMメールに反対します」の「スパム投票所」「月間投票結果

携帯迷惑メールに特化したアンケートならば以下もある。

(株)サーベイリサーチセンター」さんの「各種調査

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3■個人のspam被害状況報告

3.1■当サイト管理人の被害状況

3.1.1■全体傾向

 私・高崎がインターネットメールを始めたのは1994年だったと思うが、現在メインアドレスとして利用しているBIGLOBE(元パソコン通信PCVAN)のアドレスを持ち始めたのは1995〜1996年頃である。

 1996年にホームページを公開したが、現在残っている一番古いスパムは1997年4月17日に届いた英文spamである。日本語spamは1997年7月15日のものが残っている。日本のプロバイダーのドメイン「or.jp」の多くが一様に「ne.jp」に移行したのに伴い、私も97年7月にメインプロバイダーBIGLOBEのメールアドレス変更を余儀なくされているが、spamを受け取ったのはそのほとんどが新しいメールアドレス宛であるようだ。

 97年に届いたspamは(残っている限りでは)英文10通、日文3通である(年間通じて、である)。これ以降、2000年夏まで、平均2〜3通/月の割合で届いていた。2004年現在にあたり、この時を振り返ると本当に微量という感じだが、以下しばらく、この頃の状況を振り返ってみたい。

 spamへの対処だが97年には完全に無視していたようだ。97年11月、後にスパムに大きく関係することになる「メーリングリスト管理人アドレス」(転送アドレス)を取得した。

 98年には日本語のspamはほとんど届いていないのに対して、英文spamが一定量届くようになっている。いずれもBOGLOBEのメインアドレス宛である。

 99年に入ると、日本語のspamもぼちぼち届くようになり、それに対して「必要ないので止めてくれ」という返事をポツポツと送り始めたようだ。99年の後半から英文・日文とも、前述の「メーリングリスト管理人」宛に届き始める。これが特に癪に障り始めたらしく、かなり強い調子で「送らないでくれ」と苦情を言っている。英文spamには相変わらず無視であるが、ほんの少しだけ「いらない」という返信をしたこともあったようだ。

 余談になるが、ここまでのデータを掘り起こしてみると以下のことに気が付いた。私は2004年現在、コンピュータ上のデータに関して、捨てる、失うのを極めて嫌っていて、たとえジャンクメールでも簡単に捨てない。よって、以上のデータも正しいと思うのだが、この98年あたりのスパムを見直すと不思議なところがあって、私がspammerに返事を送ったメールは残っているのに、もともとのspamが残っていないものが数通ある。
 うっすらと思い出してみると「苦情の返信では全文引用してあるから、それを残していればspamを受け取ったという事実は残るので、もともとのスパムは消してしまえ」という感覚であり、今ほど徹底的に「なんでも取っておく」という感じではなかったようだ。だから、現在残っているメール以外にも受け取ったspamがあった可能性はないこともない。

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 そのような調子で2000年夏まで過ぎたが、大きな変化が現れたのは2000年秋からである。これは私のspam受信累計のグラフを見ると非常によく分かる。

累積量2001年末まで(クリックすると拡大)

  1997/4より2000年秋(3年半)までは累計百通あまり、すなわち月あたり2〜3通であったのだが、その後、急増した。上のグラフを見ると2000年秋の部分で折れ曲がっているのが分かるだろう。月に受信する量がそれまでの10倍の20〜30通以上になったのである。

 私がspamの問題性を強く感じるようになったのはこの時であり、この時から「spam問題」について関心を抱くようになった。その後はデータを月毎に詳細にまとめている。基本となる表は以下である。

 被害状況詳細一覧(2000/04〜2003/12〜)

 現在、私は複数のメールアドレスを所有しているが、それらを全て一緒にして言語別にグラフ化したものが以下である。

言語別分類(最新拡大版対数目盛板

 まず注目すべきは、2000年秋に急激に増加した際、

という点である(著しく増加した最近のグラフではすっかり分かりにくいので対数グラフのものを見ていただくのが良い)

 その後の推移であるが、2001年、2002年を経る間に英文spamがじりじりと増え、2002年末には月に100通以上が定常的になっている。
 その一方で日本語spamはそれほど増える傾向を見せず、むしろ減っていく感じすらあったが、2002年終わりから若干増加した。それでも日本語spamは50通/月未満であった。

 2003年に入ると英語のspam量紫色の増大が異常なまでの著しさを見せ、あれよあれよという間に、月間英文spam受信量が4000通を越えてしまった。
 この変化の異常さは1日あたりの受信量変化である次のグラフを見ても歴然と分かるだろう。すなわち2003年初めには1日あたり5通にも満たなかったものが、その年末には120通を越えるようになってしまったのだ。(ただしこのグラフは1割程度の誤差がある)

2003年における1日あたりの英文spam受信数

 当然のことながら累計の増加も著しく、前述した2000年秋の増大も目立たなくなってしまっている。

累積量現在までクリックすると拡大

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3.1.2■英文spam被害状況と対応

 では改めて英文spam受信量グラフを見てみる。グラフの中の色は以下の4つの別々な受け取りメールアドレス宛であることを示す。

英文spam受信量最新拡大版/対数目盛版

 表の下にある「返信」とはspammerへのアクションを、「連絡」とはヘッダから解析した結果のネット業者へのspam処置依頼を、それぞれどの程度行ったかについて記録したものである。マークは

●・・・ほとんど全て
▲・・・ある程度
−・・・若干
×・・・全く行わず
★・・・spamcopを利用(なお、上のマークの中に含まれることもある)

となっている。

 対数目盛版を見ると分かるように、spamが増えた2000年秋以降、最初の一年ほどは抑制が効いていたのであるが、その後、何回か増大し、前述したように特に2003年に入ってからの増加が著しい。あまりに増加したため、それまでの増加が普通のグラフでは全く目立たなくなってしまったほどだ。(そのために対数目盛版が必要になった)

 2003年後半には「その他アドレス」での受信量も増加しているが、これは専ら2つのhotmailアカウント宛である。hotmailは世界規模で手当たり次第送信を行っているspammerが存在することが確実視されており、各種調査でもspam被害が大きいという情報が入っている。ただし私がアカウントを取得したのは2001年夏と2003年夏前であり、spamが多くなかった時期も存在した。なお、2003年12月以降2004年3月現在、hotmailサーバが対応を行い、hotmail宛spamが激減した。

 私宛の英文spamの特徴には以下のようなものがある。

 英文spamの抑制に成功したとは言い難く、spamcopを初めて使った2ヶ月間に、著しく増大してしまったという場合もあった。英文spammerには悪質さが強く感じられ、そのことから、あまり自分のアクションに手応えがないという感じないのが実際の所である。

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 たとえば2002年、私は英文のspamに関してoptout実験すなわち「送信対象から外して欲しい場合は○○せよ」という指示に対して、それらを実行する実験を続けてみた。

英文オプトアウト実践記録クリックで拡大

 上の結果に書いてあるように、「送信対象から外して欲しい場合は○○せよ」と書いてあっても、そのメールの宛先に届かなかったり、メールアドレスを記入するための指定されたホームページが実際には無かったりした場合がかなり多かった。

 そしてそれがたとえ成功したとしても、似たようなスパムが結局止まらないのである。あるいはオプトアウト手続きが書いていないものが多くなった。

 米国から発信される英文spamが日々ひどくなっていることはマスコミでもかなり報道されており、もはや米国spammerはとことんまで悪質化していると見た方が良さそうだ。

 なお、英文spamに対する処置の結果に関してはいろいろな声がある。

などが上がっている。私は各種情報を考えあわせると、英文spamの増減にはかなりいろいろな要素が絡むようになっており、「○○したから増・減する」と言いにくい状況になっているのではないかという気がする。

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3.1.3■日文spam被害状況と対応

 次に日文spam受信量グラフを見る。内訳は上と同じく

である。

日文spam受信量最新拡大版/対数目盛版

 まず気を付けるべきは、前述の通り、増え始めた2000年秋に英文spamと日文spamは同スケールだったということだ。その後、英文spamでは変化が大きかった為に、上の二つのグラフでは英文spamが2000年秋に少なかったように見えるが、スケールが違うことに注意しなければならない。

 日本語spamで注目すべきは届けられる先のメールアドレスだ。
 最初は英文spamと同じように、メーリングリスト管理人宛のspamが増えた。ところがその後、そちらが減ると共に、BIGLOBEのアドレス宛が増え、一時は逆転するまでに至る。
 何故か?これは、spamが増加して以来、私はspammerに「送らないでくれ」というメールをかなり返信していたのだが、その際に名乗っていたのがBIGLOBE宛のアドレスだからだったと考えられる。メーリングリストのアドレスは転送アドレスなので、そこからは送れなかったのである。

 つまりスパマーは私の返信を読んで、メーリングリスト管理人宛を止める代わりに、BIGLOBEのメールアドレスを知ってしまい、それを宛先リストに加えてしまったのである。

 ところで、2001年春以降、全体としては抑制しているのに注目してほしい。この原因にはネット業者」へ連絡するようになったことが考えられる。あるいはそれをすると共に、送信者へ強い態度、すなわちネット業者に通報している旨を明記した返信を送っていたので、spammerがリストから私のアドレスを除外した可能性も高いと考えている。すなわち減少した原因は3つ考えられる。

 ちなみに2002年秋以降、著しく増大しているが、これは

電子メール広告社(「しじみともものコラボレーション」「たまげたニュース」)spam

や、他の悪質なspamの為である。しかも、実は上でマークしているようにspammerへの返信をあまりしなくなった。電子メール広告社も、「受信拒否」をすれば届かなくなる、という情報もあるので「もう送るな」という返事すなわち「受信拒否」をすれば減っていた可能性はある(ただし確実性を疑う声も強い)。

 日本では2001年に携帯電話の迷惑メールが社会問題化し、法整備まで進んだ。

当サイト参考頁:
 「法律整備関連リンク
 「スパムの被害に遭い始めたら 2.官庁関係への連絡

 ただしこの法律の効力がどれほどあるかは未知数だ。私としてはネット業者へ処置依頼をされること」、これが何よりもスパマーにとって脅威であり、そのようなことを行う人へはspamが送られにくくなると2003年02月現在の段階では信じている(すくなくとも日本語spamでは....)。

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3.2■他の方々の頁

高津氏のサイトの「なくそうspam」の「spam受信・対処状況

 2000年以降の被害について月別と、受信拒否に関する効果について、スパマー別にかなり細かく記録している。

メールマガジン No!スパムの「被害推移グラフ

 @niftyアドレスに送られる2002年01月からの被害量を表にしている。

SASAKI ICHIRO氏受信動向

 2002年7月からのspam量に関し、言語別変化のグラフがある。

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迷惑メール撲滅私的調査会/アンケート・情報収集・調査/
spambokumetuchousa