ソニーテシオ氏スパム対策調査室 |
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【当サイト内 関係ページ一覧】 | |
最新の対応方法は→最新情報提供窓口 テシオ氏獲得ドメイン捜索班 WANTED! |
テシオ氏問題に関連して |
これを読んで下さってる方々、あるいはお知り合いの方で、テシオ氏のspamを受け取り、そのサイトに繋げてしまって、ダイアルQ2もしくは国際電話接続をしてしまい、代金要求の被害に遭われた方の情報を募集しています。匿名で構いませんので下記のアドレスまで御連絡くださると大変有り難く思います。 申し訳ありませんが以下の情報は募集に該当しませんので御容赦下さい。
|
【アンチ・テシオ氏系スパム関連サイト】 ■テシオ君を追放しよう! ■ソニー・テシオ追跡調査会 ■「インターネットのゴミ箱」の中の一頁 ■アンチスパムサイト |
【テシオ氏spamの内容、現状を確認するサイト】 「SPAM拒否!!」 「スパム反対運動掲示版 出会い・アダルト系スパム報告ページ
」 |
果実-jp系アダルトスパムとは?
2001年10月中旬、「(果実英語名)-jp」系のドメイン名に関係するアダルトサイト宣伝スパムが、繰り返し広い範囲にばらまかれた。この行為は多数の人々に嫌悪感をもたらし、10月23日までの数週の間に被害の報告が各地の掲示板で相次いだ。
→果実-jp系アダルトスパム被害者の声・声・声(各スパム関連頁掲示板より)
それまでにもこのスパムの系統は配信されていたのだが、このスパムには以下のような特徴があった。
「(果実英語名)-jp.com」や「(鳥類英語名)-mail.com」が付くドメイン名(@以降の文字)を、本文のURLで紹介していたり、差出人メールアドレスの@以降で使っている。
スパムで多用されたこの系統のドメイン名は以下である。
赤字がホームページのURL、青字がメールのドメイン名、紫が両者で使われていることが確認されたもの。拡大文字は報告が頻出しているもの。
grapefruit-jp.com
tangerine-jp.com
durian-jp.com
rhyme-jp.com
lime-jp.com
petfull.com
cherry-jp.com
pineapple-jp.com
kiwi-jp.comeagle-mail.com
sparrow-mail.com
hawk-mail.com
kite-mail.comi-need-you.jp
lovecouple.jp
メールのヘッダを見ると無料プロバイダーサービス、ライブドア(livedoor)に接続して送信してきている。
このアダルトスパムに限ったことでは全くないが、アダルトスパムである以上、下品な内容や親しげな書き方で、自分のサイトへの訪問を呼びかけるものである。
このスパムの紹介しているホームページの悪質性についてはリンクで紹介している「インターネットのゴミ箱」の中の一頁「腐った果実」で暴露されている。是非一読願いたい。
基本的に上のスパムメールで紹介されてあるホームページは決してクリックしてはしてはいけない。
2002年03月現在、このスパマーグループは氏は携帯スパムとしての活動にのグループに移り、
----
OCEANDAC Ltd.
1st Floor, GENERAL Commercial Bldg.,
164 Des Voeux Rd.Central,H.K.
e-mail: oceandac@sparrow-mail.com
Phone: (852)-2541-8363
----を連絡先として示して
i-need-you.jp
www.vitamineee.comなどを宣伝ドメインとして使っているようだ。携帯spam被害者は要注意である。
スパマーグループ、ソニーテシオ氏とは? 【このスパマーの登録内容はほぼ間違いなくデタラメ!】
上のドメイン名の一部は「お名前.com」のサービスを利用して獲得したもので、そこの情報によると
ドメイン登録者情報
ドメインID :
DOM-148154
ドメイン :
GRAPEFRUIT-JP.COM
登録者名 :
Sonny Tessio
番地建物名等 :
SP228 (Shibuya Cross Tower) 2-15-1. Shibuya
市区町村 :
Shibuya-ku
都道府県 :
Tokyo
郵便番号 :
150-8944
国 :
Japan
ドメイン登録日 :
December 6 2000.
最終更新日 :
December 13 2000.
契約更新日 :
December 6 2002.
ドメイン管理担当者情報
兼 技術担当者ユーザーID :
NIC-52354
連絡者 :
Sonny Tessio
登録者名 :
Sonny Tessio
番地建物名等 :
SP228 (Shibuya Cross Tower) 2-15-1, Shibuya
市区町村 :
Shibuya-ku
都道府県 :
Tokyo
郵便番号 :
150-8944
国 :
Japan
電話番号 :
+81-3-1584-2395
FAX番号 :
E-mailアドレス :
domain_managers@hotmail.com
以上のようになっている。
さらにjpドメインに関してはJPNICにおいて以下のように登録されており
Domain Information: [ドメイン情報]
[Domain Name]
LOVECOUPLE.JP
[登録者名]
ソニー テシオ
[Registrant]
Sonny Tessio
[Name Server]
ns006.poco-mail.to
[Name Server]
ns004.pch.to
[登録年月日]
2001/07/10
[有効期限]
2002/07/31
[状態]
Active
[最終更新]
2001/07/26 21:00:51 (JST)
Contact Information:[公開連絡窓口]
[名前]
ソニー テシオ
[Name]
Sonny Tessio
[Email]
domain_managers@hotmail.com
[郵便番号]
150-8944
[住所]
東京都渋谷区渋谷2−15−1SP228
[Postal Address]
SP228 2-15-1 Shibuya Shibuya-ku
[電話番号]
81-3-1584-2395
[FAX番号]
先ほどと同様の名前、住所などの登録がされている。
ところが.....
まずこのSonny Tessioという名であるが、映画「ゴッドファーザー」で
サンティノ・”ソニー”・コルレオーネ(Santino "Sonny" Corleone)
と
サル・テシオ(Sal Tessio)
という人物名が出てくるが、どうやら両者から得た偽名らしい。
加えて「ソニーテシオ」名義の他にもMario Corleone (マリオ・コルレオーネ)という名義のものがあるが、その姓と名もやはり同映画の人物中にある。次に電話番号であるが03-1584-2395という番号は存在しない。この電話番号にかけても通話中になるのだが、電話局に訪ねたところ、そもそも市外局番で最初に1を使うことは全国でもないという。よって完全に偽の電話番号である。
そして住所であるが、上の住所には「ストップクラス」という私書箱業者があり、上の番地に送ると少なくともそこに届く。前述のマリオ・コルレオーネ氏の名義も同じ住所になっている。
現在のところ、その私書箱228番が実際に存在するか、ソニー・テシオやマリオ・コルレオーネで登録されているのかまでは確かめられていない。そしてこれは言うまでもないことだが、氏のメールアドレスはhotmail、すなわち無料メールサービスである。hotomailは確かに真っ当な利用者も多いのだが、身元を隠したいときに便利なメールサービスであることは確かで、上のような大事な登録で無料アドレスを使うというのは怪しい場合が多い。
以上だけでもこの人物の様子は極めて怪しい。とりあえず、このスパマーグループをソニーテシオ氏と呼ぶことにする。
ソニーテシオ氏からのスパム状況と変化、そして対応
1.漸増時期
さてソニーテシオ氏からのスパムであるが、私の所には2001年5月下旬から届き始めており、当初一ヶ月に一回来るか来ないかの程度であった。しかし「spam拒否!」のページで調べると既に4月からayu@petfull.comのアドレスで活動を開始したらしい。
ソニーテシオ氏からのスパムを受け取る頻度は被害者により異なるようだ。また携帯電話の迷惑メールとしても配信されていることが確認されており、そのドメイン名がlovecouple.jpなどである。
私の届く頻度はすこ〜しづつ増えていったが、9月くらいまでは他のスパムに比べて目立って多かったわけではない。
2.突然の増加−第一次スパム被害(2001年10月中旬)
それが狂ったように増え始めたのだが、10/20以降だ。その月、私のところには10/23までに六通届いたが特に20日以降に集中していた。複数筋の情報では10/15(月)頃から頻繁に届き始めたという報告があり、どうやらソニーテシオ氏は10月中旬頃から活発なスパム送信活動を始めたらしい。
それらのスパムはほとんどがdurian-jp.comを宣伝するものであった。差出人アドレスはいくつか変えているが、共通性が見られる。それまでスパムに対してあまり意識していなかった人々も、そのスパムが同一グループから発信されていることに気がつき、不満を募らせていった。
その不満の声は各地の掲示板で吐露される。
中には一日に四通、あるいは一日に五通届いたという報告もある。今までパソコンスパムがあまり届いていなかった人々やアドレスにも届いたようで、この時に初めて「スパム」という言葉を知った人もいるようだ。どうやらソニーテシオ氏はスパムをばらまく範囲と頻度を拡大させ、本格的な「スパム攻撃」を始めたようであった。
あちこちの掲示板で聞かれた女性らの不快な悲鳴は相当深刻であり、これを受けてスパム反対論者達はささやかながら調査と行動に乗り出した。まず「インターネットのゴミ箱」ではそれ以前の10月上旬に、その宣伝アダルトサイトが果実名のついたドメイン名を使っていることに注目、早くも「腐った果実」でそのスパムが宣伝するアダルトサイトの悪質性を取り上げた。
被害が拡大した20日以降、後述のような氏のサイトのネット接続の怪しさ、すなわち自分のサイトのネット接続を複数のプロバイダーに交互に繋げている点が発見される。続いてWhoisで登録されているドメイン名の登録名義「ソニーテシオ」の内容がデタラメであることが前述のごとく明らかになる。
当頁はその頃に立ち上げられたが、その一方でかわはら氏のページではこの人物の獲得しているドメイン名が割り当てられているIPアドレスの自動記録を開始した。その後、とりあえず23日あたりを最後にしてdurian-jp.comを宣伝するスパムは停止した。だがソニーテシオ氏に関する調査はゆるゆると続けられ、当掲示板に有力情報などが書き込まれた。更なる調査の結果、今度は後述のような「氏の予想以上の大量のドメイン名獲得」と「謎のアダルト頁ミラーサイト大量作成」が明らかになる。
もはやこの時点でスパム反対運動論者達は氏のグループのスパム行為がかなり計画的で、そして悪質であることを認めざるを得なくなった。だが氏がスパム送信を取りあえず停止した為、それ以上、積極的な策には出なかった。
正直なところ、積極策に出なかった理由には打つ手がなかなかないという現実もあった。
- メール送信に利用されたプロバイダー、ライブドアは現在、スパム対処が日常業務となり、スパマー処置依頼者に対して「処分する」という返事は返すが、毎日大量生産されるスパマーの不正なアカウント獲得を抑制しないことは目に見えていた。
- スパム宣伝サイトのネット接続に利用されたOCN、ODN、@niftyは、自社の関わりがスパム発信というメール行為とは直接結びつかず、しかも接続がコロコロ変化している状況で、対処には消極的なようであった。
- durian-jp.comを筆頭として、偽名登録の大量ドメインをソニーテシオ氏に与えているGMO社はレジストラとして処置する権限がないなどと平気で言い、私への返事では携帯スパム用の定型文を送ってきた。定型文なのは特に責めるつもりがないが、パソコンスパムに対して、はるか以前に発表された携帯スパムに関する総務省リリースを紹介した上、紹介されたリンクは既に切れていた。いかにもスパマー対処にヤル気のなさがうかがえる。
結局のところ、スパム反対論者達が出来ることは、ソニーテシオ氏スパムの被害報告頁を整え、再び発生した際にはそれらを上記のようなネット業者に提示することで、速やかで断固とした対処を要求する為の準備を整えておくぐらいのことであった。
3.第二次スパム被害(2001年11月上旬)
テシオ氏スパムの再度の発生は二週間後の11/7に始まる。7日未明、ソニーテシオ氏関連ドメインを観察しているかわはら氏より、ドメイン名tangerine-jp.comの接続に変化があったことが報告される。
しかし実際のスパム発生発見は24時間後の8日未明である。スパム反対運動ML連携掲示板では、既に7日朝にtangerine-jp.comサイトを宣伝するスパム受信報告がされていたのだが、残念なことに周知が遅れてしまった。
前回宣伝されたサイトはほとんどdurian-jp.comであったが、今回はtangerine-jp.comであるらしい。8日朝にはここにて対応策が公示された。
被害者のすべき対応は、スパム対処ではいつもそうであるが、関連するネット業者への処置依頼だ。例のごとくメール送信に使われているライブドア、サイトが接続しているOCNやODN、そしてレジストラのGMOへの要請の他、今回のネームサーバサービス会社www.changeip.comがスパムやアダルトサイトを禁じていることにも注目し、各スパム被害者がそれらのネット業者に対してスパマーを処分するように申請することが推奨された。稚拙ながらスパムを受け取った人が使えるように英文の対処要請文も用意された。
しかしスパムに関係した対処要請を送るのにはある程度の知識が必要で、自分が受け取ったスパムに関して、間違った連絡先に以来を出してしまうと大変な迷惑になってしまう。ともかく上の推奨に対してどれくらいの人が行動を取ってくれるのかは未知数であった。
なお、スパムに関して関連ネット業者に処置要請をすること自体は何ら問題ではない。スパムに対して断固とした処置をすることは本来ネットワーク管理者達の義務である。むしろ、スパム被害者が声をあげなければネット業者は自分たちがスパム行為に荷担し、ネットワーク資源を無駄に費やしていることに気がつかないのだ。
実はスパム反対運動論者の中でこのスパムを受け取った人は必ずしも多かったわけではないようで、私・高崎は結局最後まで受け取らなかった。スパムなど受け取りたくないのだが、しかし氏のスパムをどうにかしてやりたい私としては、なんとも複雑な気持ちを抱きつつ、被害者達に(適切なはずの!)対処を奨める文を掲載したわけである。
この24時間後、すなわち9日未明、驚くべき処置が行われた。決定的な対処をしてくれたのは、スパム対処に及び腰の日本のネット業者ではなかった。ドメイン名とIPアドレスを結びつけるネームサーバの提供会社www.changeip.com様(笑)である!
一部のスパム反対論者の人に届けられた文によれば、ここの管理人様曰く
「 I have received many many emails about this over the past 2 days.(そのことに関するメールをこの二日間で大量に受け取っています)」
とのこと(^^;;)。どうやら私のページを知ってか知らずか、早期スパム被害者達がかなり声をあげてくれたらしい。
その結果、このスパム宣伝サイトtangerine-jp.comはかわはら氏のソニーテシオ氏追跡用(アンチスパム)サイトに繋げてもらってしまったのだ!つまり氏のスパムを受け取った人が、アダルトサイトに行こうとしたにせよ、反感を持ってスパム宣伝サイトを見ようとしたにせよ、アンチ・ソニーテシオ氏サイトに行ってしまうという痛快無比なことをしてもらったのである!
こんな状態では当然tangerine-jp.comを宣伝するスパムなど送れるわけがない。スパム受信報告は当然9日で止まった。すなわちtangerine-jp.comは合法的に陥落したのである。第二次ソニーテシオ氏スパム被害は、配信され始めた48時間程度で送信不可能になるという、スパム反対論者達にとって興奮せざるを得ない結末に終わった。
なお、第二次スパム被害においてスパムを受信し、適切な対処をして頂いた方には改めてお礼を言いたいと思う。
4.第三次スパム被害(2001年11月下旬)
第二次の結果でテシオ氏グループは根強いテシオ氏スパムへの反対行動がされていることに気がついたようだ。次には別な仮面を被って襲ってくることが予想された。
そして11/20頃からwww.timelessero.comを宣伝するスパムが広がっていることが報告が相次いだ。アダルトスパムは多かれ少なかれ似たものになるので高崎などは慎重に見ていたが、受け取った人の中ではかなり直感的にこのスパムがテシオ氏系であることを見抜いた人が結構いる。
最終的に、スパム反対論者達は多くが以下のような要因からソニーテシオ系であると見なした。
- 登録しているドメイン名が映画や歌手の有名人から持ってきた偽名であること。
- 第二次スパム被害後(11月上旬)に作られたばかりのドメイン名
- infowebとodnとocnで頻繁に変える接続(これ)
- ホームページ内容の各種類似性(これ)。
- 送信は多くがライブドア接続、不可解な自前サーバ名
- 繰り返し送ってくるその頻度の大きさ
- 前回のスパム被害者と同じ人々が被害を受けている。
第三次に関しては二次の時と異なり、複雑なネームサーバのシステムを使ったため、そちらの側での処置依頼は出来なかった。結局この被害は11/30頃まで続き、その頃になってサイトが突然閉鎖され三次被害は終わった。
5.第四、五次スパム被害(2001年12月上旬〜2002年2月中旬)
さらに半月もしないうちに、テシオ氏のスパム攻勢が始まった。lime-jp.comのサイトを宣伝し、メールアドレスのドメイン名としては馴染みの「鳥系」を使っていた。当初、lime-jpのネームサーバは
Multa Communications Corporation
http://www.multacom.com/を利用していたが、12/12夜以降ここの使用が止まり、その後は第一次から三次と同様に自前サーバを用いて、プロバイダーに接続する方式を取り始めた。結局以外は年末年始継続し、そのまま続いている。
途中から送信メールアドレスドメイン名にmeteryard.com、kilomile.comなどの「単位系」が使われるようになった。実際には区切りがないが、この単位系の使用開始を五次被害と呼んでおく。
さて12月後半になって、テシオ系スパムに関して意外な再発見がなされる。すなわち苦情の返事を送った場合には、極力送らなくなってくるという情報である。
一般に悪質なスパマーは返信など見ないと言われ、返事を送り返すと一層送ってくる、というアドバイスがされる。ところがテシオ氏は返事がくると律儀にも送信リストから外すらしい。しかもネット上でスパム反対論者達(特に自分のスパムへの反発者)を見つけるとそのアドレスを調査し、それらの人のメルアドも外すようである。テシオ氏は確かに悪質なスパムをくり返し送ってくるのだが、返事を送り返せば届かなくなるという再発見は被害者グループの中で思いがけないことであった。
振り返れば思い当たることはいくつかあった。10月の第一次被害の時、苦情を言っていた人で返信を書いてしまったと述べていた人からのその後の被害報告がなかったこと。悪質スパマーは一般に名乗るメールアドレスが極めていい加減なのだが、テシオ氏はメールサーバに関して詐称アドレスなどは使わず、あくまで受信可能なメールサーバを用いていたらしいこと。
ただしいろいろな憶測も可能であり、たとえば再配信をしないメールアドレスは別な所へ転売しているという推測も出来ないことはない。だが段々頻度が高くなるテシオ氏系スパムの為にアドレス変更をしようとする人もいる可能性を考えれば、取りあえずの停止を望む人もいるであろう。
その件は1月上旬に当頁の掲示版にてひそやかに公表され、そこで情報を収集した後、正式に2月始めに対応指南頁で正式公表された。その後も(第三者に転売される可能性は別として)その情報の確かさがほぼ確認されている。
その一方で、苦情を送らない人へのスパム頻度は異常に高まった。さらに経済産業省の省令改正に基づく「!広告!」のタイトル付記などを早々に行い、多くの者を鼻白ませたりしている。「今回だけ自分のみに送ってこなければそれで良しと出来る問題ではない」という強い意志を持つ被害者の方々はネット業者の働きかけを継続、2月に入るとテシオサイトのプロバ接続はODNと@niftyを利用しなくなり、OCNのみとなった。被害者の声にネット業者がようやく応じたと推測される。
結局この被害は2月中旬で停止した。停止した理由は不明である。
6.比重は携帯スパムへ?
テシオ氏が数週間あけてスパム活動を再会するのは従来のパターンから言って珍しくないことであるが、一ヶ月経つ3月中旬現在になってもパソコンスパムでの被害は報告されていない。
一方で携帯スパムに関してテシオ氏は以前から手を出していたがその被害に関しては続いているようだ。使われているドメイン名はi-need-you.jp、www.vitamineee.comなどであるようだ。
なお携帯スパムでもオプトアウトを守るのかは十分に未確認である。当サイトはパソコンスパムへの対応を主に行うサイトだが、テシオ氏関係のことは現在でも情報募集、経過追跡中である。
以下では上述のデタラメ登録以外のソニーテシオ氏の悪質な所を述べていこう。
【ソニーテシオ氏のサイトのネット接続方法の怪しさ】
第一次被害でURLに使われたドメイン名はdurian-jp.comであるが、これが実際に繋がっているIPアドレスはスパムを頻繁に送っていた前後、
10/20(土) OCNのIPアドレス
10/21(日) InfowebのIPアドレス
eatkyo01002.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
211.133.82.210/22(月) ODNのIPアドレス
Name: CBCba-38p15.ppp11.odn.ad.jp
Address: 61.201.1.1510/23(火) 再びOCNのIPアドレス
Name: p1224-adsao04hon-acca.tokyo.ocn.ne.jp
Address: 61.118.80.224のように日毎に変わっていた。この時、この人物は動的DNS割当サービスのNo-IP.comというサービスを用いて、自分の獲得したdurian-jp.comが繋がっているIPアドレス先を頻繁に変更していたらしい。スパムが止まった23日以降はp1224-adsao04hon-acca.tokyo.ocn.ne.jpで一定した。
半ば不発に終わったと思われる第二次被害であるが、
11/6(火) 午後、infoweb(61.121.70.77、eatkyo05077.adsl.ppp.infoweb.ne.jp)に繋がった後、すぐにODN(61.201.12.241、CBCba-49p241.ppp13.odn.ne.jp)。
11/7(水) 朝からOCN(61.214.212.185、p6185-adsao04hon-acca.tokyo.ocn.ne.jp)。
11/8(木) 朝からinfoweb(211.133.112.164 tangerine-jp.com eatkyo02164.adsl.ppp.infoweb.ne.jp)
11/9(金) 未明からソニーテシオ氏の頁へは接続不可。アンチスパムサイトへ。
やはりスパムを送信していた間、第一次被害の時と同様、このように変動していた。上のアクセスポイントと接続時刻の長さから推定して各プロバイダーで常時接続の契約をしているのはほぼ間違いない。
それならばなぜコロコロと接続を変えるのか、しかもスパムを送り続ける時に限って変えるのか?言うまでもなくネット業者の目をごまかすために他ならないと考える。
事実、ネット業者の立場からすれば、自社で確認したときに自社下の接続でなければ対処のしようがないと考えるであろう。また警告を発した翌日に自社の接続を使っていなければそれ以上、自社としては措置をしようがない。
スパマーへの対処が時間単位ではなく、日単位、週単位であること、そしてネット業者同士で連携して悪質スパマーに対処しようとする姿勢がないこと、そのような日本のネット業者の弱点を突いた憎たらしい策略である。しかしかわはら氏の自動記録があるような状況で、今後も同様な言い訳でスパム対処を疎かにするならば、ネット業者としてスパム問題に対する認識が明らかに低いとしか思えない。
【ソニーテシオ氏グループの実態は....】
第一次被害終了の数日後、当頁の掲示板においてカツきち様という方から、意外で鋭い指摘の投稿がなされた。それによって具体的なこのグループの容疑者名が挙がっている。
カツきち様によれば、自分の推定を犯人グループにも送ったらしい。それが10月23日夜であり、スパムが止まった日時とほぼ同じであることから、その推定が正しかったのではないかとおっしゃっている。実際、第一次被害は23日でぴたりと止まった。
だがそれでも二週間後には再発生している。今後の被害動向によってはそちらの方面も突き詰めて行くべきであろう。
カツきち様の指摘の後、スパム反対運動メーリングリストでは更なる調査が進められた。その結果、ソニーテシオ氏グループの驚くべき暗躍ぶりが暴露された。
驚くべし!→偽名で獲得したと思われる「テシオ氏の獲得大量ドメイン」(WANTED中)
すなわちソニーテシオやマリオコルレオーネというデタラメな名義や住所、電話番号で登録されていたのは最初に述べただけのドメイン名だけではなかった。芋づる式に氏の「怪しげ名義」のドメイン名が次々と発見、報告が相次いでおり、未だに全部把握できていない。私は整理し切れていないのだが、とりあえず以下のようなものがある。
果実ドメイン、鳥の名ドメインに加え、熱帯魚ドメインや屋台物ドメインなどがソニーテシオ氏やマリオコルレオーネなどなどの名義で取得されていることが明らかになった。これらドメイン名のほとんどが全くデタラメな名義で登録されているのである。JPNICや、大手のレジストラの登録でさえ、そうなのだからなんたる悪質なことか!
Sonny Tessio
domain_managers@hotmail.com
SP228 (Shibuya Cross Tower) 2-15-1. Shibuya Shibuya-ku Tokyo 150-8944 Japan
Mario Corleone
domain_managers@hotmail.com
SP228 (Shibuya Cross Tower) 2-15-1. Shibuya Shibuya-ku Tokyo 150-8944 Japan
Wang Owen
domain_managers@hotmail.com
385 South Lemon Ave. #E326 Walnut CA 91107 United States
CHANG, KELLY
kelly_chang12345@hotmail.com
13542 lemon Ave.Newport Beach, California 9512455 US
Lee, Jonathan
jonathan@123cheapdomains.com
920 Cranbrook Court, Suite #7 Davis, Ca 95616 US
Tany Numeros
measure78@hotmail.com
19345 Turtledove Fountain Valley, California 92646 US
しかも検索頁gooに残っている残骸から、上のドメイン名の下で、他人のアダルトサイトのコピーを大量に作っていた形跡が認められた。
コピーが作られていたのはアダルトサイトのみではなく、ポルノ用語を含む真っ当なサイトなども複製が作られた様子がある。このことから、ソニーテシオ氏は何らかのロボットソフトを用いて、他人のアダルトサイトを中心に巡回コピーを行っていた、すなわちパクりまくっていた可能性が高い。
たとえばトンガドメインNICの日本支部サイトも上のドメイン名の下でいくつも複製され、一時期は大量のミラーサイトとなっていたらしい(右図)。
2001/10末現在では上のドメイン名の下のファイルは大部分なくなっており、ほとんどのサイトが一カ所のアダルトサイトへ飛ぶように変更されている。
上のようなことをしていた目的は明らかではないが、他人のアダルトサイトを集めておき、それらを寄せ集めて自分のアダルトサイト頁の作成に用いたのではないかと推測されている。
ソニーテシオ氏は単なるスパマーのみならず、アダルトサイトの大盗作者でもあったらしい。
結論