「一方的広告メール(spam)アンケート」 質問集 |
2002/02/11 初版 |
Q.このアンケートで調べようとしているspamメールとはなんでしょうか?チェーンメールや嫌がらせメールを含みますか?
A.「いろいろな迷惑メール」で書きましたように、当サイトで扱う「迷惑メール」とは「一方的広告メール」いわゆる「spamメール」を対象としています。
- 主に知り合いなどの間で回されるチェーンメールは含みません。
- ネット上のトラブルなどによって、個人的に発生するストーカメール、嫌がらせメールは含みません。
- ウイルス付きメールは嫌がらせ目的にせよ、送信者が意図しないものにせよ含みません。
ここで言うspamメールとは以下のような特徴を持ちます。
- 送信者の目的は嫌がらせや迷惑をかけることではなく、宣伝・広告、あるいは詐欺など、送信者が迷惑をかけること以外に利益を得るためのものであること。
- どこからか手に入れた不特定多数のメールアドレスリスト(もしくは個人情報リスト)に向けて発信されたものであり、多くの受信者の中から誰かが反応すれば良いという意図で送りつけられるもの。
なお、上の定義でもさらに微妙になる例は他の質問で答えていますので御覧ください。
A.違います。「ふらりと寄ったときに一回だけ投稿」して頂くのもなんら問題ありません。またspamが届かなくなれば当サイトとの縁は遠のくでしょうから、回答なさらなくなっても結構です。
当アンケートの目的は、現在spam被害を受けている人というのは、どのくらいのspam量を受けているのか、あるいはどのような対応をしているのか、さらには英文のspamはどれくらい届いているのか、そのようなことを一ヶ月という短い期間と、それを中期にわたって調べることを目的としています。
そもそも当頁で回答して下さる方は、ある程度不幸にもspam被害を受けていることが前提条件だと思われますから、ネットユーザから全体から見た無作為抽出によるアンケートとは性質が異なることを覚悟しています。
そのようなわけで、ある種の偏りが出るのは覚悟しています。被害を受けて、spamに関心を持つ方が各月あたりでどれくらいいるのか、すなわち中期的に見たときに、回答者数の増減自体も世の中のspam被害の増減を考える、概算のデータにもなるかもしれない、などと考えたりしています。
ですからなるべく一人でも多くの方が、可能な時に答えていただけると助かります。
ただし、たとえば3ヶ月に一回などの割合で答えて頂く場合には受信量に関しては一ヶ月あたりの数量を出して下さい。また、spamの種類も前の月にきたものを中心に回答して下さい。
自分のとった対応に関しては3ヶ月の間にとったものを複数回答して下さっても構わないと考えます。
一ヶ月に二回以上答えるのはお避け下さい。
Q.「先月」とはいつのことですか?また、その概念を間違えてしまったのですが?
A.質問の中で言う「先月」とは、前の月の一日から末日までを指しています。たとえば2/5に答えて頂くにせよ、2/25に答えて頂くにせよ、1/1から1/31までのことを指しています。
なお、その期間を間違えてしまった場合(たとえば2/15の御回答で1/15から2/14までの集計をしてしまった時など)ですが、このアンケートは一ヶ月(30日あるいは31日)当たりのspamの量、内容、それへの対応に関して、大体の割合や変化を統計的に調べることが目的ですので特に大きな支障はありません。翌月からは正しい期間で答えて下さい。その場合、前回数えたspamを重複して数えることがあるかもしれませんが、それでも構いません。
なお、たとえば2/26に1/26から2/25までの集計で答えてしまった場合など、3月に答える内容が2月のものとかなり重複してしまうと感じた場合には、さらに翌月すなわち4月まで待って回答をして下さい。そのあたりは適宜御判断下さい。間違いが気になるようでしたら管理人までお気軽に御連絡下さい(次の質問参照)。
Q.回答した内容を間違ってしまったのですがどうしたらよいですか?また、連続して同じ内容を回答してしまったようですが?
A.このアンケートは統計的なデータを取るためですので、あまり細かな間違いは気になさらなくて結構です。もし気になるようなら管理人までお気軽に御連絡下さい。
なお月が移っていない回答の修正は当方で該当のデータを削除し、再度ホームページから回答して頂きます。その際には「いつ頃回答したものか」「回答した大体の内容」「(もし記入した覚えがあれば)名前、電子メール、URL」を御連絡下さい。
月が変化し、前月に回答した内容(すなわち前々月に関するspam被害回答)を変更したい場合には上の情報に加えて、「変更したい質問とその内容」を御連絡下さい。
(追記)申し訳ありませんが回答者と修正依頼者の同一性を確認するために、修正依頼のメールをお出しになる際にはアンケート回答の際に御利用になったネット環境(ネット業者、ブラウザの種類とバージョン、使用OSの3者のいずれか)をメールでお申し出下さい。
なお、プログラムの動作不良などにより連続して同じ内容を投稿なさった場合にも以上と同様ですが、当方で明らかに重複していると認識した場合には連絡が無くても勝手に修正することがあります。御了承下さい。
Q.プロバイダ提供、あるいは他のネット業者提供のspam(「迷惑メール」)排除システム(フィルター)を用いています。数えるspamはそれをすり抜けて残ったもので良いのでしょうか?
A.出来る限り、フィルターで排除されるものも含めて計算して下さい。
spam(一方的広告)メールはフィルターを導入したからといって根本的な解決になることはないと考えます。なぜならspamはその目的が出来る限り多く、しかも望みもしない人も含めて取りあえず見せようとする点で、フィルターの存在とspamの目的は相容れません。その為にspammerは出来る限りフィルターにかからないようにをspamを出そうとします。これは携帯電話におけるspam送信の被害状況を見ても明らかです。
さらには電子メールというツールを重宝する人にとって、フィルターは万全なものではなく、排除されたメールも本当にspamであるか受信者自らが確認しようとします。つまりフィルタはあくまでspamとそうでないものを分類する為の労力削減の補助手段であって、spamの根本的な抑制、撲滅に繋がるものではありません。
当アンケートにおいて、フィルターが排除した後に残ったもので回答して頂くと、spamの被害実態を過小評価することになると考えます。その為に出来る限りフィルターに無関係に、御自分のメールアドレス宛に届いた全体量を計算して下さい。
なお、プロバイダー等のサービスによってはspamの疑いのある不審なメールを排除しながら、そのことを受信者に知らせないものもあります。その場合には受信者は実態を知りようがなく仕方がありませんので、フィルタを通り抜けて届いた量で計算して下さい。
Q.回答にあたって通常版とSSLセキュア版とはどう違うのですか?また、なぜセキュア版を設けているのですか?
A.SSLセキュア版というのは、SSL方式を用いた暗号化を用いることで、アンケート回答内容が当ページのあるサーバへ送られる時の漏洩を防ぐ方法です。当アンケートではSSLを必須とする機密事項をお尋ねする内容はないと思われますが、回答者の中で御希望の方がおりましたので実験的に導入しております。
なお、当管理人は頂いた回答のデータをSSLで暗号化するほどの重要機密としては扱いませんので御注意下さい。すなわち、回答者からサーバへの暗号化は行われますが、管理人がそのデータを引き出す際に暗号化等を行うことは御約束できません。無論、管理人は当サイトの個人情報保護ポリシーに基づいてその取り扱いには注意を致します。
通常、SSLの暗号化というのはネットショッピングで住所やクレジットカードの記入が必要な場合に多く使われています。
御存知の方も多いと思いますが、ホームページ閲覧、そのフォーム送信、電子メールなどにおいて、その通信データは一般的に暗号化されておりません。コンピュータを使っていると、あたかも「秘密が守られている」ように感じるかもしれませんがそれは全く間違いであり、インターネットでのデータ送信は郵便でたとえれば封書でなく葉書に相当し、重要な秘密事項は決して記入すべきではありません。SSLによって暗号化されたすることは封書形式にするのは無論のこと、鍵までかける方式であり、ほぼ安心してデータを送信することが出来ます。どこまでセキュリティ措置が施されていれば安心するかは各人にも依りますが、たとえば私・管理人などは
「クレジットカードの番号はSSLによるセキュリティが施されているサイトで無ければ絶対に記入しない」
「住所等はSSLによるセキュリティが施されていなくても書き込む場合があるが、あまり嬉しくない」
というような判断をしております。参考:独立行政法人 情報処理推進機構の「電子商取引における電子メールに関するセキュリティ上の課題」の「amazon.comについて」など
SSLについて詳しくは下記のサイトなどを参考にして下さい。
無料情報サイト「Enchanting Sky」の「ショッピングトラブル対策」
アットマークアイティの「IT管理者のためのIPSec講座」
「際コーポレーション 株式会社」の「SSLの解説」
「株式会社 ジオテック ゴルフ コンポーネント」の「SSLの解説」
Q.パソコンのspamと携帯のspamとはどこで区別すべきですか?
A.メールヘッダを簡易に見ることができ、しかもインターネットホームページのWhois検索などを用いることで、比較的容易にspam送信に利用されたネット業者が把握できるものを「パソコンのspam」に分類し、それ以外を「携帯電話のspam」として下さい。
Q.PHSへのspamはパソコンと携帯電話のどちらに分類されますか?
A.前質問に基づき、メールヘッダが簡易に見ることができない、もしくはWeb等が利用できないならば「携帯電話のspam」に分類して下さい。
Q.携帯電話なのですがパソコンに転送すればメールヘッダを見ることができますが。
A.パソコンに転送すること自体、余計な手間ですので簡易でないと考えます。「携帯電話のspam」に分類して下さい。
Q.複数のメールアドレスを持っていますが、被害量はそれらの合計で良いのでしょうか?
A.メールアドレスは受け取る人が同一人物でも、用途に応じて使い分けることが非常に一般的です。それは電子メールの大きな特徴であり、spam被害を深刻にする原因でもあります。被害量をきちんと出すためにはあくまで合計量として考えるべきだと思います。加算して下さい。
Q.ML管理用、団体代表用などのメールアドレスに届くspamは加算すべきでしょうか?
A.自分一人、あるいはごく少数がメールを受け取ることになるML管理用メールアドレス、団体代表用メールアドレス、サーバ管理者用メールアドレス(postmaster、webmasterなど)は前述の「用途に応じて使い分けるメールアドレスの一部」だと考えます。よってそれらに届くspamも加算して被害の大きさを出して頂きたいです。
ただしメールサーバの管理者がエラーメールとして受け取るspamに関しては別ですので次の質問を参考にして下さい。すなわちpostmasterが加算すべきspamとはそのspamの宛先がpostmaster宛のものだけです。
A.サーバ管理人に届くエラーメールとしてのspamは本来、そのアドレスの所有者が受け取るべきものです。そのアドレスが既に存在しない、または始めから存在しない場合に管理人がエラーメールとして受け取ることは、あくまで代理として受け取っていると考えられます。その代理業務はpostmasterの日常業務の一つであり、加算していると膨大になると考えられますので、たとえそのエラーメールの内容がspamであっても加算しないで下さい。(前の質問、次の質問との差違に注意)
A.ML投稿用アドレスへのspamはML管理人アドレスへのspamと同様なものだと考え、管理人の被害量に加算して頂きたく思います。(前の質問との相違に注意)
Q.MLに参加していると投稿にspamが流れることがありますがこれは加算すべきでしょうか?
A.ニュースグループ(NG)やメーリングリスト(ML)で投稿されたspamは、自分に届く以前に、そのNGやMLのローカルルールに従うべきだと考えます。よってそのローカルルールで許されているのならば、それはspamではなく、また許されていないならばそもそも流れること自体が事故であると考えます。
通常のspamメール配信とは届く経緯も違います。よって加算しないで下さい。
なお、このことはそのようなものを「spamでない」と言いたいのではなく、このアンケートでの便宜上のものです。
Q.同じ内容のメールがたくさん届いたのですが種類ではなくて数量で数えるのでしょうか?
A.嫌がらせメールでなければ数量として加算して下さい。嫌がらせメールの場合にはspamと言えないのでそもそも加算しないで下さい。
Q.「メール送信に関係するネット業者」というのは具体的にはどういう所を指すのですか?
A.spam受信者にとっては自分がサービスを受けているという感覚のない「中継サーバ」「送信サーバ」のことを指します(次の質問回答参照)。
Q.「受信側プロバイダ(キャリアを含む)」というのは具体的にはどういう所を指すのですか?
A.spam被害者である御自分が利用しておられるプロバイダー、もしくは御自分が利用しておられる転送サービスのネット業者のことを指しています。「携帯電話のspam」の場合には携帯電話会社(いわゆるキャリア)がこれに相当します。
通常、受信側のサービス業者は他のネット業者から渡されるメールに関してはどんな内容であれ、ユーザに届けるのが仕事であるので、苦情先としては相応しくありません。苦情が行われるのはメールヘッダが無く、送信者側のネット業者をユーザが突き止められない携帯電話の場合くらいであり、そうでなければフィルターの導入などに関する相談になると考えられます。
念の為述べておくと、「spam対応初心者用メールヘッダ解析講座」や「spamの被害に遭い始めたら(二)」で書きましたようにメールは
送信サーバ(プロバイダ)→(中継サーバ)→受信サーバ(受信者側プロバイダ)
という経路で届く際に、経路の跡をメールヘッダの下から順に残していきます。よってメールヘッダの
上の方に残っているネット業者が(御自分の利用している)受信側
下の方に残っているネット業者が送信側
のはずです。
Q.多くのspamが関係した、あるいはspam処置依頼の反応が良くなかったネット業者を報告したいのですが?
A.以下の点から特定のネット業者を糾弾する項目は現在のところ、作る気はありません。
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第一点。ホームページのアクセスログを集計している方は分かると思いますが、インターネットにおける各ネット業者のシェアは均一ではありません。spamにしばしば関係しているように見えるプロバイダでも、ネットサービスに占めるシェアが大きければ他のプロバイダと比較して責任は強く追求できないと考えます。無論、逆のことも言えます。
第二点。spamメールは別なところから「とっかえひっかえに」届いているように見えて、実は同一業者が送っていることがしばしばあります。最たる例が「テシオ氏系spamメール」であり、2002/02の今でこそ同一業者によるspamだと断定できていますが、最初はそんなことは全く断定できない、多くの人は気がつきもしないことだったのです。
その結果、特定のspammerグループが特定のプロバイダにつきまとうと、サービス的には必ずしも他に比べてspam送信に便利なわけでもないのに多くのspamと関係することになり、被害者から「spamを許している」「spam幇助会社だ」などと批判を受けることになってしまいます。無論、spamに対して大変厳しい対処をしていればspammerにとっては居心地が悪いはずであり、長居をするはずはないのですが。
第三点。処置依頼の返事にかんしてですが(電気事業法「通信の秘密」条項にも絡むのか)ネット業者の中には自社の個別のspammer対応結果に関し、公開を避けるところも結構あるようです。その上「メールアカウント剥奪」などは目に見える処分ではありませんので、結局処置依頼を送ったネット業者がどういう対応をしたのかいまいち良く分かりません。spam処置依頼の返事は素っ気なくても意外にきちんとした対応をとっていることもあります。
逆に意地悪いことを言えば、苦情者への返答だけ迅速・美文でも、実質を伴っているとは断定できないのですが。第四点。批判の多いネット業者だからといって、それに基づいて他の被害者の私達がspam対応を変えねばならないということはないと思います。すなわち、「spam対処に極めて消極的」なネット業者だからといって「どうせ碌な対処しない」と言って処置依頼(もはや「苦情」)を送らなくて良いというわけではないですし、その逆に「spam対応に積極的」だからと言って個別のspam処置依頼を送らなくて良いというわけでもありません(「誰かが処置依頼を出すだろうし、それに機敏に反応してくれるだろう」という判断は可能ですが)。
第五点。ネット業者もspamの被害者だという見方をするならば、spam被害者の私達はネット業者に協力を願うという姿勢を持つべきだと考えます。また、徒(いたずら)にホームページ上で批判したからと言ってネット業者の反省をすぐに引き出せるわけでもないでしょう。各ネット業者のspam対応の甘さへの批判は、私達の出すspam処置依頼の一通一通にこめるべきだと考えます。
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以上の観点から、被害者が個別に問題性のあるネット業者を槍玉に挙げるのはあまり適切ではないと判断しています。なお、第三点から考えれば対応の良いネット業者という判定も難しいのですが、賞すべき業者は賞すべきだと考え、項目に追加しました。
Q.受信したspamによっていろいろ中身や対応が違うのですが?
A.それぞれのspamにより、対応や性質が異なることは当然考えられることです。その為に対応や種類については複数回答を設けておりますので、複数を選択して下さい。
A.「不明、その他」に分類して下さい。
A.「果物-jpアダルトスパム(ソニーテシオ氏spam)対策調査室」で解説しているような内容です。テシオ氏の使用するドメイン名も限定されていますので(ここやここ)、届いているメールの名のっているアドレスのドメイン名、紹介されているサイトのドメイン名で判断することが出来ます。さらに具体的には
- SPAM拒否!
- スパム反対運動掲示版 出会い・アダルト系スパム報告ページ
などのspam報告サイトを参照して下さい。
Q.アンケートの質問「スパムが届くようになった原因」での選択肢のようなことは、すべきでないことなのでしょうか?
いえ!そんなことはありません。
参考:
私の主張「スパムの後ろ向き解決に反対する!」
質問集「スパムを貰わないためにはどうすれば良いですか?注意すべきことは?」電子メールは仕事であれ、趣味であれ、実用であれ、コミュニケーションを拡大し、情報収集能力を高める為のツールとして生み出され、提供されているものです。
そうである以上、上記質問のどの選択肢に関しても、それをして非難されるべきものではないと考えます。例えば、恐らくはスパムが届きやすくなるであろう、アダルトサイトや出会い系サイトでの登録や投稿においてすらも、メールアドレスを公開記入することは基本的に非難されるべきことではないと考えます。
スパム問題で非難されるべきことは、スパマーがメールアドレス保有者の想定する範囲外、目的外、あるいは同意したくない用途にまでメールアドレス情報を使うこと、すなわち「公開・提供された情報を勝手に盗み、悪用している」ことであると考えます。
このアンケート質問はそのような利用者のメールアドレスの活用が、どの程度スパマーに悪用されているかを調査するものであり、この選択が多い人はそれだけ「メールアドレスというツール」を最大限に活用している、まさしくインターネットを謳歌している最先端の方ということが出来るでしょう。
そして、常識的には「その世界で手慣れるほど、その世界での身のこなしが上達する」のとは異なり、インターネットを謳歌すればするほど「スパムの被害に遭うようになる」という点こそが、スパムメールの最も危惧すべき問題点だと考えます。
A.最近では複数のメールアドレスをお使いになっている方も少なくないでしょう。
それぞれのメールアドレスにより、届くspamの性質、それへの対応、そしてそれ以前に御自身のメールアドレスの利用方法などが違っているのは当然考えられることです。このアンケートではほとんどの質問で複数回答を可にしておりますので、所有のメールアドレスすべての回答をごっちゃにして構いませんのから、回答では複数を選択して下さい。
御存じないのならばこの選択肢は無視しましょう。それが気になる方はgoogleででも。簡単に言うと、今ほどWWWが盛んで無かった頃から存在していた、メールによる掲示板みたいなもの、パソコン通信(NIFTY?)で言うフォーラムに相当するコミュニケーションシステムです。
Q.「真っ当そう」「怪しげ」とはどのような基準で見分ければ良いですか?
言葉の曖昧さから明らかなように、明確な基準はありません。以下のような場合は「真っ当そう」と言えましょう。
- 個人情報取扱指針(プライバシーポリシー)を明確にしており、恐らくは守りそうである。
- ネット上にせよ、ネット外にせよ、知名度が比較的高く、その手の事故、事件(情報漏洩など)を起こしたら一騒ぎになりそうな程である。
- そのサービスを提供している会社、業者、個人が「あなたにとって」十分に信頼出来る人々である。
- 検索エンジンで調べるといろいろなサイトで紹介されており、共感や賞賛、良い評価を受けている。
逆に以下のような場合は「怪しげ」となるかもしれません。
- spam発信経験があり、謝罪をしていないような会社、業者、個人である。
- サイトを見ても、どんな人、あるいは個人がやっているかよく分からない。
- 検索エンジンで調べてもあまり、もしくはほとんど他のサイトから紹介、評価されていない。
私のこのアンケートだって、あなたが「真っ当」と思うか「怪しげ」と思うかは私には分かりません(笑)。なお、これを機会に当サイトでも「個人情報取扱指針」を設けております。
なお、真っ当そうなサービスの場合には基本的にはspamが届くような要因にならないはずであり、「届くようになった理由?」の質問の選択肢に入れること自体が不適切とも言えますが、参考の為にお尋ねしています。
Q.メーリングリストへの登録はspamの原因になるのですか?
スパムが届くようになる原因には以下のようなことが考えられています。
質問集「なぜ自分に届くようになったのでしょうか?」
メーリングリストですがメールアドレス収集の手段としては他の方法に比べて不効率だと考えられることから、spamの届く原因になることは少ないと考えられています。
ただし、メーリングリストの中には参加者がメンバーの誰でもがメンバー全員のメールアドレス一覧を入手できるシステムになっていることがあり、このような場合には悪意あるものがメンバーリストをspam宛先に利用する危険性が考えられます。
なお、真っ当なメールマガジンも同様なことが言えます。
この質問で想定している「明らかな漏洩」とは、「真っ当そう」な業者において情報漏洩が発覚し、正式に謝罪や対応が発表されたものを言います。単なる噂や推測、「思い込み」は含みません。
下記の場合のhotmailやAOLなどが代表的です。それらと同様に「co.jp」を持つ企業でも、比較的社員数の多い企業で、社員に配っているメールアドレスに同様な特徴、すなわち@以降のドメインが統一されていて、その前が単純な英数字の組み合わせから構成されるアカウントのメールアドレスを使用している場合などに、手当たり次第送信が行われていることが報告されています。
参考:スパム質問集「公開していないメールアドレスにスパムが届くのだが」
Q.HTML形式とはなんですか?その形式のスパムメールを読むと何か問題ですか?
A.HTML形式については
http://antispam.stakasaki.net/bingdu-chuli.html
の「1-2.少し余談ですが...OutlookExpressを使っているなら」をお読み下さい。上述のページではウイルスメールに関するHTMLメールの問題性を書いていますが、スパムでは別な問題が発生します。
すなわち、スパマーの工夫によっては、HTML形式で書かれたメールを受信者が閲覧しただけで、その情報すなわちメールアドレス某の受信者が閲覧したという情報がスパマーに送られる危険性があります。
以前から「スパム発信者にメールを送り返してはいけない、なぜなら『生きているアドレス』と分かるとspammerは一層送るようになる可能性が高いから」ということが言われてきましたが、返信をしなくてもHTMLメールの場合には、受信者が閲覧するだけでその情報が発信者に伝えられる危険性を持っているのです。
なお、2003年6月現在、日本ではヘビーユーザを中心にHTML形式に対する抵抗感が極めて強く、スパムもテキスト形式が『比較的』多くなっていますので、上記のような工夫をしているスパムはほとんど無いようです(というか私は見たこと無かったと思います)。
しかし画像やその他の豊富な情報を伝えることの出来るHTML形式メールは、情報伝達ツールとしてテキストのみのメールよりも魅力的なものを持つことも確かで、特にメールを他の広告媒体と同レベルに近づけたいメールマーケティング業界はその有用性を強く強調しており、今後はHTML形式が浸透していくことも考えられます。ユーザは上記のような危険性を知っておくことも重要です。