「電子メール広告社」spam 「メールマガジン発行社」spam 「さわやか広告社」spam 「しじみともものコラボレーション」spam 「たまげたニュース」spam 特別 対策調査室 |
2002/09/15 初版 2002/10/23 第二版 2003/04/19 第三版 2004/02/29 第3.1版 (近日改訂部青色) |
1.関係先リンク
2.概要:「しじみともものコラボレーション」「電子メール広告社」spamとは?
[当サイト内の関係頁] |
受信(再送)拒否、試してみますか? 「受信拒否と抵抗と」 |
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「ロリムトー」「電子メール広告社」spamサンプル |
[他の方々の関係頁] |
上のサイトは私の頁よりもはるかに詳細に検討・分析なさっています。ロリムトー氏spamの問題性を極めて浮かび上がらせているので是非見に行きましょう。 |
「ktech's home page」の「ムトーサーバ監視ページ」 |
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2.概要:「しじみともものコラボレーション」「電子メール広告社」spamとは?
2003年2月現在、「さわやか広告社」を名乗っているspammer(迷惑広告メール送信者)merは、そもそも2002年夏に携帯迷惑メールで悪名を馳せた後、2002年9月初旬、不快性の高いロリータものアダルトサイトを宣伝するメールにより、本格的なパソコンスパム(spam)大規模配信を開始した。当初、 「しじみともものコラボレーション」 をタイトルとするスパムがかなり繰り返し配信され、その中では「ロリムトー」「炉利ロリムトー」などを名乗っていたが、やがて様々なバリエーションを増やしていく(参考1、参考2)。その中の特徴的なタイトルとしては 「たまげたニュース」 などもあったが、やがてこの送信者は自社を「電子メール広告社」と名乗るようになる。その後、2003年1月から2月にかけて「さわやか広告社」を名乗りだし今に至っている。 当サイトでは従来から、悪質だと思われるspamに対しては特別対策室を設けてきたが、当件に関しても本頁をを設け、そのスパムの問題性指摘や対応指南などを行い、被害者の声や情報を集めてきた。 10月に「ロリムトー」すなわちこのスパムの発信者を名乗る人物が当サイトの掲示板に投稿、いくらかの意見交換をした後、掲示板への荒らし行為や嫌がらせ行為を開始した。 当サイトではたとえspammerへの復讐にせよ、不当な報復行為を強く諫めており(参考:間違いだらけのスパム対応)、そのようなサイトがspammerの逆恨みで不当な攻撃を受けるのは甚だ心外だったが、荒らしの最中であっても少しでも何かを主張する様子がムトー氏にあれば、彼に荒らしをやめて冷静に議論を継続するよう、粘り強く対話の呼びかけを行った。 継続するspam被害に関しては、当サイトのもともとの主張であるネット業者へのアクションをスパム行為への正当な抵抗運動「レジスタンス」であるとして、できる限り多くの人がそれに加わるよう呼びかけた。 ・「まだ」抵抗していない方々へ インターネット上で同一性を判断することは大変難しく、私の掲示板に現れたムトー氏と、spamを行っていたムトー氏とが本当に同一であるかは当初は断定し難かったものの、様々な情報から同一である可能性が高いと考えるようになった。 当サイト掲示板への荒らしに対しては技術的な対処により当サイト側によって「防衛」に成功し、当サイト掲示板の運営をほぼ滞らせることなく継続、ロリムトーすなわち電子メール広告社のspamに関する情報交換を継続することが出来たが、そこでの情報収集や他の同志の追跡調査などにより、ムトー氏のspamが多くのネット業者でアカウントや宣伝サイトを潰されながらも、ほぼ間断なく毎日のように配信されていることが確認されていた。 ・高津氏「なくそうspam」「「ロリムトー」特集ページ」の「接続AP別spam送信状況」 Web上でのムトー氏の行動であるが、当サイトから排撃され始めた前後に「2ちゃんねる」でもムトーを自称する者が登場する。匿名性が強く、お祭り好きな「2ちゃんねる」の性質のこと、その投稿者の真偽を判定するのは困難で、当サイトではそこでの情報は基本的に全く取り上げなかった。 既にspam発信が5ヶ月近くになろうとする2003年1月末、ムトー氏spamは縮小傾向を見せ、それに関する発言も「2ちゃんねる」で見られたほか、2月上旬になると、当サイトが独自に知り得た情報に関して、ムトー氏およびその周辺しか知り得ない情報も散見されたことから、少なくともその時期に投稿していた「2ちゃんねる」のムトー氏は本物である可能性が高いと当サイトでは判断するようになった。 ムトー氏がspam発信に関してその縮小を述べていたこともあり、当サイトでは必要ならばムトー氏に再び当サイト掲示板で発言するよう呼びかけ、荒らし対策の為に行っていた各種投稿制限を緩めた結果、氏の投稿が再開された(2003/02/09)。 当然と言えば当然であるが、当サイト掲示板ではムトー氏への反発が強く、感情的なやり取りになることもまま見られたが、なんとかやり取りが進められた。ムトー氏は「受信拒否」をきちんと受け入れることを約束し、更には2月下旬からは「ウイング投資情報サービス」と名乗り、スパム配信は停止し、オプトインメールに移行することを宣言、その動向が注目された。 だがその後、「当サイト掲示板での罵声などに腹を立てた」「面子を潰された」と述べて、意地でもspam配信を続けることを宣言。当掲示板では最初の時と同様に別人での批判者を装い、それがばれると捨て台詞と同時に、ほうほうの体で退散するなど、信用を無くす行動をとり続け、2003/04現在は投稿制限中である。 実際のspam配信に関してであるが、1月以前に比べると規模は縮小したものの、確かに発信自体は継続しているほか、「さわやか広告社」「電子メール広告社」を名乗らないspamに関しても関係が疑われている。 なお、実際にムトー氏およびそのグループが嫌がらせ目的でspam配信を続けているかは不明である。私・高崎は「もし掲示板でのやり取りで不満があるなら、掲示板だけを攻撃すれば良いのであって、この掲示板に無関係なものにもspam配信を続けるのはテロのようなものだ」と批判し、関係者と思われるものに電話連絡、メール送信を行ったが、耳を傾けていない。 なお、その後、この業者は「メールマガジン広告社」「メールマガジン発行社」を名乗ったりもしている。 |
宣伝されているspamはまず以下のようなものだ(注.下劣なspamの内容を転載するのは甚だ不本意・不快なのだが、多くの方々が問題性に気付くよう、検索にかかるようにしたいため敢えて載せておく)。
タイトル:しじみともものコラボレーション タイトル:アワビが大漁で困っています 別タイトル:PCロリータ ももがはじけてぶどうがゆれる
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最初のspam報告が確認できるのはおなじみ「インターネットのゴミ箱」の記事のようだ。
http://www1.linkclub.or.jp/~konomi/sample/sample014/2512.html
当初、10日間以上にわたり、「しじみともものコラボレーション」からタイトルを変えなかったこのスパムであるが、その後スパムの内容を多様化させながら10/22現在に至っており、その被害はまだ継続している。
当サイトの掲示板ではこの被害に関する情報交換の中心地として多くのやり取りが行われた。以下、11/08現在時点で過去ログになったスレッドのみ。被害と被害報告は11/08現在も継続中である。
なお、紹介しているリンク先のスレッドは全て異なるもの。内容もさることながら、スレッドの多さだけでも、ひどい被害状況が続いていることが分かる。
(参考)同じスパマーだと思われる、児童ポルノでないスパム報告
そして被害とそれへの戦いは始まった....
2002/9/8の初めての報告から9/13まで相次いだ被害の声(巨大スレッド)
9/13に、今回のスパム宣伝に利用された転送URLサービスが、被害報告を受けて転送先を当掲示板へ変更。それにより被害者が疑念に思いながらも様々に報告が相次いだ。 そうでなくても続々と上がる被害報告 ネット業者への依頼と反応 少年少女へも届く無差別さと悲鳴 宣伝サイトは怪しげ 9/13-9/14、9/14-9/27 9/14(1) 海外の日本人からも被害報告が届き、MLなどにも配信されている 配信の仕方はおそらくデタラメ 他のspamとの関係を探る 9/16(4)、9/17-9/19、9/21-9/27 被害の声は延々と続く。
9/10-9/15 続々と届く被害の声と様々なネット業者の対応への賛否(大スレッド)
9/14/15 昼夜関係なくスパムは届く(大スレッド)
9/15-9/19 多様化しはじめるスパムの内容(大スレッド)
受信者の反発と抵抗 ネット業者への苛立ち 9/21(1)、9/21-9/22、9/22、9/18-9/21、9/21-9/24、9/23、9/26-9/27 9/17、9/19-9/20、9/18-9/20、9/24、9/24-25 さらなる多様化 繰り返し 9/21(2)、9/19-9/21、9/23、9/22、9/25 9/23-9/24 なお、前述の「インターネットのゴミ箱」などでも被害の報告は続いていた(2533.html、2526.html、2532.html、2525.html)。他のアンチスパムサイトでも同様。
不満・苛立ち 宣伝サイトへの苦情と効果 9/28(2) 9/28(3)、9/28-9/29、9/29-9/30、10/3(2) 増える怪しげな宣伝サイト さまざまなネット業者に 9/28-9/29(2)、10/2、10/1-10/2、10/3 9/28-9/30、9/30、10/1、9/28-10/2、10/8 未承諾広告が付き始める 送信者の同一性は確実に 10/2(2)、10/2(3)、10/2-10/4(大) 10/4-10/5 ムトーspamで当サイトへ続々と 今更ながら次第に法律を意識? 10/05、10/05(2)、9/29-10/5、10/9 10/2-10/8、10/14 被害は継続し続ける。
ムトー氏らしき者による荒らしが行われた。
ムトー氏の荒らしとともにそれに対する訪問者の方々の声も大きい。
(なお、私とムトー氏のやり取りは「嫌がらせ行為の経過」にて)ムトー氏への反論・批判 当サイトへの有り難い声援 10/09、10/8-10/9、10/12 10/8-10/9、10/10、10/9-10/10(2)、10/9-10/10(3)、10/12 荒らし行為への批判とあきれ 10/09(2)、10/09(3)、10/08-10/09、10/9-10/10、10/10(2)、10/9-10/10(3)、10/11、10/11-10/13、10/30 荒らし行為の中でも被害の声は続く。
ネット業者への報告は怠りなく 続く被害報告 10/09(4)、10/9-10/10(2)、10/10(4)、10/10-10/12、10/11 10/12、10/12(2)、10/11-10/12、10/22、10/22-10/25、10/23、10/23-10/25、10/23、11/08 被害は続き、そしてサイトは潰され ムトー氏は法律を守る?守らない? 10/12-10/13、10/18-10/19、10/30-11/04、11/09-11/10 10/13-10/14、10/13-11/04、10/14、10/17、11/07-11/09 当サイトのスタンス 泣きたい 10/18 10/13
「受信拒否すれば二度と送信しない」の言葉 あなたは信じる?信じない?
たびたび嫌悪者へ説得をしようとするムトー氏 あなたは納得できますか?
抵抗者を卑怯者呼ばわり 反社会的な方法で金儲けをしようとする卑怯者とするのは誰?
当掲示板でどんなに嫌悪の声を聞いても、ネット業者からアカウントを抹消されても、一切無視してspam行為と抵抗者への荒らし行為を続けていく。
様々な形のデタラメ 様々な壁 10/24-10/30、11/12 10/29-11/05 掲示板にまでも進出 法律 11/03、11/15-11/16、11/20 11/05 動くフリービットとやその他の会社 11/11/-11/16、11/16-11/20、11/21、11/03、11/02-11/12
高らかに嘲笑するムトー氏
何やかんやで口と手(荒らし行為)を出すのは当サイトの活動が実は不満?その後、荒らし再開。掲示板の性質、それ以前にネットでのコミュニケーション分かっていないムトー氏
どんなサービスであれ、こんな方にインターネット関連商売をして頂きたくはありません投稿者の頁までも荒らす卑怯
反論がまともに出来ないと手を出す性格は全く最初に同じ。しかも嫌がらせのメール行為まで
少しでも気に障った者に手を出す大人げなさ。あいかわらず大言壮語?
言うことが大きい割には気にくわない者へ荒らし攻撃。テロは弱い者のすることです。
・フリービット http://www.freebit.com/
今回の件でスパムに利用されていることが継続し、対応に追われているために
http://www.freebit.ne.jp/
にてスパム対応のページを掲げざるを得なくなった。・K-SERVER.ORG http://k-server.org/
スパム宣伝サイトとして利用された。スパム宣伝サイトには以下のような的確な文面を掲示。被害中、トップページでの経過説明を頻繁に行うなど、現在の段階でもっとも良い対応をしたホスティング会社である。
http://k-server.org/banana33/・candygirl http://www.green.co.jp/orient/
スパマーと思われる人物が販売している人形を制作している会社。10万円以上の品であるのに、スパマーは2万円で販売。「こちらの投稿報告」により、スパマーは明らかに詐偽の商売をしている。
メーカとしても看過できず以下のページにより注意を呼びかけている。
http://www.green.co.jp/orient/whatsnew.htmlなお、10/23現在はスパムの宣伝されているサイトの人形は汚らしいものであるがもともとの宣伝内容は以下の通りであった(協力者による提供)。これを詐偽として言わなくてなんであろうか?
ロリムトー人形販売の頁1(保存版)
ロリムトー人形販売の頁2(保存版)(中のそれぞれのリンクから各人形の部屋にもいけます)
これらのスパムの問題点を挙げてみよう。
1.メール送信には数多くの有名ISPを堂々と利用しながら、恐らくアカウント抹消を覚悟でスパム送信を続けていること。
2.サイト制作に関しては転送URLや無料ホームページサービス等を用いて、潰されてもすぐに対応が効くように作っていること。
3.2002年7月から施行されている迷惑メール(spam)規制二法を何ら遵守するつもりが無いこと。
4.宣伝されているサイトが「児童買春・児童ポルノ禁止法」にも抵触する可能性の高い、かつそれ内容から通常のアダルトスパム以上に嫌悪感を与えるものであること。
5.他のサイトも宣伝されるようになっているが詐偽や麻薬関係などの疑いが濃厚なものばかりである。
以下、それぞれについてもう少し解説したい。
1.メール送信には数多くの有名ISPを堂々と利用しながら、恐らくアカウント抹消を覚悟でスパム送信を続けていること。
この10日間で「しじみともものコラボレーション」を発信するのに使われたネット業者は確認されているものだけで以下のようなものが上げられる。
メール送信の利用 接続 OCN smtpサーバ(有料) ネットパス、interQ BIGLOBE ぷらら DTI アレスネット シナプス スペースタウン(Sharp) Vectant KCOM FSIネットワーク (KISWEB)
smtpサーバ(無料) Shes.net Freebit 日本においてはspamに対するネット業者の対応は決して機敏とは言えない。またネット業者同士でspammerに関する情報交換を行い、極力全体での被害を抑えるという発想もほとんどしてこなかった。
今回注目すべきなのは、悪用されているネット業者の数が多いのみならず、利用されている大部分が有料ネット業者であるということだ。
(日本の)有料ネット業者は無料のネット業者に比べてspamに対する対応に機敏な行動を取らない。冤罪を防ぐ意味もあるだろうが、やはり金を払っている顧客である以上、被害者(受信者)からの報告が少しあったくらいでは果断に対処したくない、あるいはサービスの緊急停止などを行った際にその顧客(spammer)が悪質でなかった場合に発生するトラブルを最小限にしたい、つまりはあっさりと切ることはしたくないということであろう。
このスパムが配信され始めた最初二週間以上、接続はOCN、メールサーバ(SMTP)は他社を用いるという形を行っていた。
なぜ接続にはOCNだったのだろうか?
OCNは数年前までspammerに対して何らまともな手を打てない問題的約款を持ち、そのために2000年から2001年にかけて半年以上、悪質スパマーの蹂躙を受けた経緯がある(参考:ネット業者のプロバイダー姿勢)。
その後、その約款は改訂され、まともな対処を取ることが出来るようになり、「蹂躙」という感じの利用のされかたはほとんど無くなった。OCNはエンドユーザには必ずしも馴染みがあるネット業者ではないが、各中小ネット業者の上流として日本のネット業界の中でかなりの比重を占めており、どうしてもspamの悪用に関係したことが目立ちやすいのだが、先日までのspam送信での悪用は相応の被害に止まっていったといえる。
(BIGLOBEなどはspamの悪用をほとんど受けていない。BIGLOBEは必ずしもspammerの対処に機敏だったり、断固としているわけではないのだが一つには非商業者であるエンドユーザが多いこと、二つにはSMTPの仕様が厳しいからだと思われる)
だがそのOCNも機敏なsam対応を行うとは言い難かった。今回の場合は完全にそれが悪用されたようだ。恐らく今回のspammerは過去にspam経験があり(あるいは常連であり)、OCNを代表とする日本のネット業者の性質を理解した上で、今回のような行為に出ていると考えられる。
それにしてもSMTPで利用されているネット業者の数は尋常ではない。OCNのみならず、他のネット業者のアカウントも潰されることを覚悟している、というよりも「履き潰す」という使い方をするつもりだと思われる。
場合によっては結局アカウントを削除しない所もあるだろう。このspammerは金をある程度投資(有料プロバイダに加入)し、アカウント停止というリスクを覚悟の上で、少しでも多くの注文を受け、それによって利益をプラスにすることを目指していると思われる。
2.サイト制作に関しては転送URLや無料ホームページサービス等を用いて、潰されてもすぐに対応が効くように作っていること。
次に「しじみともものコラボレーション」が宣伝しているサイトに関して考えてみよう。そのサイトの作成の仕方は、悪質ながらも実はスパムとしては比較的スタンダードである。
サイト関係での利用 メール転送 book-i サイト作成(無料) free.memberz.net、media-0(アダルトサイト注意)、 ホスティング kagoya.netなど? 従来も、悪質なスパマーは宣伝サイトに関して以下のような構造のサイトを作ることが多かった。
第一層 spamメールで宣伝するURL 転送URL(すぐにジャンプ)
第二層 訪問者が目にするURL 無料ホームページ
第三層 データ・プログラムの置き場所など ホスティングサービス
あるいは自前サーバこの利便性は言うまでもない。まず転送URLを使っておけば、通常の苦情は転送URLのサービス会社に行く。SpamCopなどの外国の苦情システムでも、メールに載せられたURLを見て、そのURLのネット業者に苦情を送るだけなので、第二層まで苦情が行かない。
スパム被害者の中には転送URLでしかないことを認識して、ジャンプした先のネット業者に苦情を送る人々も出てくる。その為、実はそのホームページ作りは無料のネットサービスを利用して作っておき、ひどい場合にはspamを配る前からすでに複数の全く同じサイトを設けておく、ということも珍しくない。
だが無料ホームページサービスでは容量が少なかったり、CGI等のプログラムが動かないなどの場合もある。さらには、たとえば自動で接続先を変えるプログラムなど、あまりネット業者に回収されたくない(いわば迷惑行為、犯罪行為の致命的な証拠となる)プログラムや顧客データなどは別な場所におく必要があることもある。その時にようやく、名前や住所などが登録されているはずのホスティングサービスを利用しているのである。
spam被害者がこの第三層のネット業者まで見つけるのは日々のspam被害の中で極めて多大な労力を必要とし、おそらくは苦情の声がネット業者に届きにくい。ホスティング業者の中にはspamへの対処、特にサイトとして関わった場合の対処では積極的でないところも多く、特に上のような階層構造にされると、spam送信に関わったと断定しにくいので動かないことが多い。
このような結果、結局スパマーはほとんど潰されても痛くない転送URLと無料ホームページを次々と抹消されながら、spam行為を継続するのだ。
「しじみともものコラボレーション」spamでもこのスパムにありがちな方法を踏襲している過ぎない。
第三層に相当すると思われるサイトは
http://www.ichigo-club.net/
の二つであるが、特に前者はspammerの所有だと確実視されているようだ(ただし本当かは分からない)。
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3.2002年7月から施行されている迷惑メール(spam)規制二法を何ら遵守するつもりが無いこと。
タイトルからして分かるように、このspamは全く迷惑メール規制二法を守る様子が見られない。まったく規制法を無視しているのだ。
現在、悪質な者であれ、そうでないものであれ、多かれ少なかれ、日本語のspamは法律の影響が見られるだがこれは全くそれを無視している。
4.宣伝されているサイトが「児童買春・児童ポルノ禁止法」にも抵触する可能性の高い、かつそれ内容から通常のアダルトスパム以上に嫌悪感を与えるものであること。
児童への性的虐待に対する世界的な問題意識の流れから、日本でも「児童買春・児童ポルノ禁止法」が制定されている。私はアダルトサイトの存在に関しては特に否定しようとは思わないし、スパム問題を扱う際にもアダルトサイト全体を問題視する扱いはしてこなかった。
アダルトサイトとスパムの関係においては、受信者にとって嫌悪感をもたらす可能性の高い性質のもの、特に教育的な観点から無差別にばらまかれて良いと思われない性質の広告が、受信者の好みや年齢に関係なく無差別に配信されるという問題点を強く指摘してきた。
だが今回のスパムはアダルトサイトという話に止まるものではない。確かに性的な様々な嗜好の偏りには寛容になるべきであろうが、それはあくまで虐げられる側がない、つまり他人に迷惑や犯罪が行われない範囲内での話であって、とりわけ児童が性的対象とされるような場合というのは被害の深刻さを考えれば単純に許容できないものである。
そのような点でこのたびのspamの宣伝サイト、そして児童を性的対象とする内容のメディア(DVD)を販売する行為は認められるべきものではない。さらにサイトを見ると分かるがそのような興味を持たない人間から見ると、極めて不快な印象を抱くものであって、対象となっている児童のことを思うと痛々しく、嘆かわしいとしか言い様のないものだ。
このようなサイトの存在が許されるべきか、それでさえ議論になると思われるのに、スパム(一方的なメールの送りつけ)という方法によってそのようなサイトの存在が強制的に知らされ、見せられることの心理的な嫌悪感は極めて強いものである。
通常、スパム問題に警察の助力を仰ぐことは必ずしも賛成しない私であるのだが、このspamは断固としてこの4番の観点から犯罪として扱われるべきものであると考える。
5.他のサイトも宣伝されるようになっているが詐偽や麻薬関係などの疑いが濃厚なものばかりである。
「関係する会社が作らざるを得なくなったページたち」でも紹介したが、たとえばこのスパム宣伝で販売していた等身大ドールでは全く偽物が送られてくることが証明されている。
すなわち...
ロリムトー人形販売の頁1(保存版)
ロリムトー人形販売の頁2(保存版)(中のそれぞれのリンクから各人形の部屋にもいけます)
上で広告しているような商品を売ると言っておきながら、実際には...
当掲示板での「報告投稿」
ドールファンサイト「たぁ−坊の着せ替え資料室」の「詐欺サイトにご注意!」(アーカイブ)
という全くのデタラメ。メーカとしても看過できず以下のページにより注意を呼びかけている。
2002/10/1
さる業者のドール販売について、多数のお問い合せをいただいておりますが、その業者とは一切の関係がありませんことをお知らせいたします。弊社はユーザー様の直接のフォローを重視し、直販のみとさせていただいており、他の業者からCandyGirlをご購入することはできません。その業者はダイレクトメールを多数の方に送信し、そこに記述されているサイトには、CandyGirlユーザー様サイトの画像が無断でUPされ、あたかもそのドールが2万円で購入できるかのような広告が謳われています。CandyGirlシリーズがそのような低価格で市場に流通することは決してありません。オリエントはその業者に対し、画像の削除および広告内容の変更を依頼をすべく連絡を試みましたが、ホームページの移転とメールアドレスの変更をくり返し、連絡が取れぬままに問題のページは削除されました。今後も社名を変更しながら広告ページをアップする可能性がございますのでご注意ください。最悪の結果とならないよう取引をしないようにお願いいたします。最後になりますが、この状況に危惧されたユーザー様より多数の情報をいただきましたこと、この場を借りまして心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。上の購入者の報告から見て最初から詐欺のつもりで行ったことは明白である。スパムではありがちだが、他の宣伝サイトも多かれ少なかれ似たようなものであろう。
なお、10/25現在のスパム宣伝サイトでの写真は汚らしい人形の写真(とういうかマネキンか?)になっているが、おそらくこれは上記のメーカから告訴されるのを恐れて止めたと思われる。しかし上の報告から窺うにマネキンすら届かない可能性が高いであろう。
7.このspammerは今後どうするつもりなのか?
(なお、ここの部分は最初に作った際に書いたものです)私はこの9月に入って迷惑メール(spam)が増えているという感じがしている。そしてその因果関係としてワンギリ業者との関係が推測されており、他でもそれを肯定する意見がある。
つまり昨年から今年にかけての携帯電話の出会い系を中心とする迷惑メール送信者、その後のワンギリ業者、そして再び増えていると考えられる迷惑メール送信業者は基本的には同じような業者、人物達が行っているだろう、ということだ。
無論、それらの業者は単一ではないだろう。しかしそれほど多くはないと考えられる。実際、携帯電話のスパムの時には「パワーナゲット」と呼ばれる業者がかなりのスパムに関係したことが指摘されている。
参考サイト:Angel Cafe(天使喫茶)の迷惑メール大追跡
当サイトで取り上げていたソニーテシオ氏(グループ)も数あるスパム送信者のうちの一グループであると考えられる。
昨年から今年の流れを追っていくと、携帯スパムメールに関しては今年前半、法律整備やキャリアの対策で効率が悪くなった。それを機に携帯スパムに手を出していた業者の多くはワンギリに手を染めたと考えられ、ワンギリの被害拡大は急速に広まった。
その結果、ワンギリ業者の行為により、明確な情報流通阻害が発生し、先月8月になってもはや猶予のならない事態から、キャリアによる強制的なワンギリ行為への停止措置が行われるようになった。
ワンギリ行為への対応は迷惑メールへのそれよりも決定的であり、その為に8月下旬から9月上旬にかけ、ワンギリに手を出していた業者が再びスパムメール送信業に戻ってきていると考えられる。さらにはキャリアが各対策を講じ始めた携帯電話のメールだけではなく、パソコンスパムに手を出し始めた業者も出ているように感じる。今回のspammerはそのようなスパムメール業に戻り始めたその一派だと考えられる。
もしそうならばこのスパム送信行為は居心地が良い限り、長期的に行う可能性が高くなってくる。
私の持論はネット業者がスパム撲滅・追放の為の横断的な協力を行なわなければならない、というものである。このたびのスパムは私が問題だと感じていた点を明確にしている。
- 日本のISPはspam対応に慎重気味である
- 冤罪を危惧しての慎重ならともかく、顧客を出来ることなら切りたくないと言う雰囲気が感じられないこともない
- 他社と連携を図って悪質なspam業者を見抜き、寄せ付けないという発想がない
- その結果、悪質スパマーの抑制があまり出来ていない(ただしこれは外国でも出来ているわけではない)
- スパムへのポリシー不在のところも多い(参考:ネット業者のspam対応姿勢)
いずれにせよ、被害者(受信者)一人一人が出来ることはいつもと変わらない。すなわち
言うべき所に言うべきことを言う
だ。今回の場合は
になると思われる。
私の重視するネット業者への苦情であるが、送信に関してはヘッダ解析hdparを使えば比較的簡単だろう。
サイト関係に関しては上の本文で述べているように、階層構造になっており、なかなか厄介だが表紙を叩くだけもそれなりの意義がある。いずれにせよ、「す〜ぱ〜もの」での解析だ。
なお、上記スパマーは一度に多くのサイトを宣伝するようになってきた。この意図は不明であるが、いきなりたくさん紹介されるとサイトに関しては苦情しにくくなってしまう。そのため、宣伝サイトに関する苦情方法は、10月中旬より「宣伝サイト関係ネット業者への苦情でSpamCopを使うことの勧め」を掲示した。
いずれにせよ、このスパムを送りつけているロリムトー氏のサイト、アカウントは次々と潰されているのが現状だ。最終的な解決には警察による逮捕か、ネット業者の根本的なspam対策への改善が必要だが、両者の様子は取りあえず今のところ見られない。
今、被害者に出来ることは届いたら一刻も早く上の言うべき所に連絡すること。なぜならそれをすることで、少しでも早くロリムトー氏のサイトが潰れ、アカウントが剥奪され、氏がspamを行う居心地が悪くなるからだ。
spamに困っている皆さん、
で書いているように、spam被害は被害者、すなわちあなたが動かなければ変わらない。そしてその被害者の声は、多ければ多いほど良い(この場合、声は大きいよりも「多いこと」が大切だ)。
spamを減らすのに繋がる行動が出来るのに、あなたがそれをしないなら、あなたはこの迷惑なメールを認めていることになるのではないか?
是非協力して頂きたい。