3A-3 うっかりクリックしてページを見てしまった、登録されてしまった場合
3B-1 まず知っておくべき基礎知識
【↓必見・重要↓】
[払えば地獄]
[回収代行業は認可業]
[金を取る行為は..]
[分かりにくい契約は無効]
[遅延料倍額のウソ]
[未成年の契約]
[自宅判明かは関係無]
[訪問はあり得ない]
3C-3 出会い系やアダルトサイトのサービスを利用する人々へのアドバイス
2002年から2003年、2004年にかけ、極めて不当・不正な料金の請求通知が、電子メール、葉書、封書、電話、電報などの手段を使って、不特定多数の人々に向けて送られています。
当サイトでは、全く身に覚えのない人へ請求が送られる場合を「架空請求」、何かしらサービスを利用した覚えのある人へ不当な内容の請求が送られる場合を「不当請求」と呼ぶことにしています。
●スパムメールとは? このページを作っている高崎の当サイト(迷惑メール撲滅私的調査会)は本来、スパムメール(迷惑メール)と呼ばれる一方的に送りつけられる広告・宣伝メールを問題の対象としています。上記の架空請求・不当請求が電子メールで行われる場合、これは「宣伝・広告」とは言えないものの、不特定多数へのばらまきという点で、通常の広告・宣伝のスパムメールと極めて似たような性質を持っています。 そこで当サイトでは、このような「詐欺的な内容の不特定多数へのばらまきメール」も「スパムメール」の一分類だと考え、問題対象として扱うことにしています。(参考:「迷惑メールの分類表」) また、当サイトは通常、電子メールの問題しか扱いませんが、この「不当請求・架空請求」に関しては「電話」「葉書」「封筒」「電報」そして「電子メール」と、いずれも全て結局同じ問題であり、対処はほとんど一緒であることから、まとめてアドバイスページを作っています。 |
最初に騒ぎになりはじめた頃の文面では
「当社はあなたが利用したサービス会社から債権譲渡をされ債権回収を行っている」
「何回も請求させて頂いたがこれが最終通告である」
などの文章が多かったこと、加えて身に全く覚えのない人に届くことが多かったことから
「債権回収」「最終通知」「最終通告」「架空請求」
などがこの請求問題を取り上げる際のキーワードになりました。
当サイトの管理人・高崎宛にも2004年2月に「最終通告」の葉書が来ました(余談1)。2004年5月には私の親しい友人への架空請求葉書が相次いでいます。
また、電子メールとしては私自身、2003年3月以降合計3回受け取っています。
私・高崎に来た「最終勧告通知書」
友人に来た「(株)第一債権回収センター」からの「未納料金お支払いのお願い」[表書き]
(二つ折り葉書、二つ折り糊付け葉書、ドライシーリングハガキなどとも呼ばれる圧着葉書の形式で、しかも文面にはバーコードまで付けてあり、結構凝っている...が内容は典型的な架空請求)
私への電子メール版 1,2通目 2003年3月 |
《未納料金について大至急ご連絡を致します》 合計お支払い金額:33750円 サイト運営業者:XXXX 未納利用料金:21800円 遅延損害金: 5450円 徴収代行手数料: 6500円 この度は当時あなた様が使用されたプロバイダー及び 電話回線から接続されたアダルトサイト利用料金について 運営業者より未納利用料金に関する債権譲渡を受けました。 アダルトサイト運営業者がプロバイダーや電話会社に 事情説明及び調査依頼して公開して頂いた個人情報に基づき 私共がアダルトサイト未納利用料金の徴収作業を 代行させて頂く事になりましたので御連絡させて頂きます。 (略) 速やかに御入金して頂けない場合は あなた様の登録情報および個人情報を含めて 私共から各地域の債権代行関連業者及び 最寄りの関連事務所へ債権譲渡を致しますので 最終的に債権徴収担当員を御自宅などに訪問をさせて頂きます。 その際には上記の合計支払額に交通費と人件費を加算して 約5倍〜10倍の請求させて頂く場合が御座いますので お忘れなく必ず御入金して下さい。 |
私への電子メール版 3通目 2004年2月 |
あなたが支払いを延滞している下記サイト運営者より、あなたの 氏名調査・所在調査及び集金代行の依頼がありました。 このxxxx(私・高崎のメールアドレス)の電子メールアドレスから 氏名調査・所在調査を行い、平成16年3月7日(日)までに 正式な関係書類を持参の上、あなたの自宅に訪問致します。 ---------------------------------------------------- ■依頼日時 :平成16年2月26日(木)23:32 ■調査対象 :xxxx(私・高崎のメールアドレス)の電子メールアドレス使用者及び契約者 ■調査理由 :自動延長システムによる利用料金の発生と滞納 ---------------------------------------------------- 依頼者からの情報 ■登録日時 :平成15年8月23日(土)23:43 ■登録ID :xxxx(私・高崎のメールアドレス) ■SITE名 :GALGAL ■商品名 :銀行振込後払い会員180日パック ■期間 :自動延長システム180日 ■料金 :¥36,800 ■延滞利息 :年利14.5% ----------------------------------------------------- 支払い窓口 ■E-mail :infosiharai@fastmail.gr |
私宛の葉書では「有料コンテンツ」、上の電子メールでは「アダルトサイト利用料金」になっていますが、様々なバージョンが登場しています。請求の中のキーワードを挙げてみると
「インターネットコンテンツ」「有料コンテンツ」「有料番組サイト」「有料情報サービス」「有料アダルト番組」「有料番組料金未納分」「出会いサイト○○」「ログアウトが済んでいません」
「最終通告」「最終通知」「最終和解案」「最終督促」「最終勧告」
「債権譲渡」「債権回収」「債権譲渡証明書」
「利用料金が未納」「未納金」「未納料金」「延滞金」
「料金回収」「強制執行」「通知書」
「裁判手続」「ブラックリストへの登録」「給与差し押さえ」「大至急問い合わせ」
などがポイントになるようです。特徴として
などが挙げられましょう。なお、これらはあくまで傾向であり、犯人の手法は巧妙化しています。
さて、このようなメールを受け取っても指定の口座に無闇に振り込んだり、電話番号に連絡したりしては決していけません。
その多くが不特定多数にばらまいているだけの「詐欺行為 兼
スパム行為」、もしくはたとえ何かしらの根拠があっても、そのほとんどが不当な請求です。 万が一払ってしまわれた方は別なところで書いているように、必ず警察に届けて下さい。
なお、上で特徴を挙げましたが、実際に届く文章としては様々なものが出ています。犯人はそうすることでそれらの情報が陳腐化し「ウソだとばれる」のを避けようとしているからです。ですから、自分の所に届いた文章や連絡が他の人が報告しているものと少しづつ異なるのは重要な問題ではありません。
以上のような「性質、雰囲気が同じであること」を見抜きましょう。また、前述のようにこの詐欺の手法は電子メールだけでなく、葉書、封書、電報、電話、携帯電話メール、などなど、様々なものを利用したものが報告されています。
今、それらが同じであると見抜けなければ一生騙される生活ですよ!(日本は平和だなあ...)
しかも一度払ってしまうといわゆる「カモリスト」(金をせびることが出来る弱気な人々のリスト)に載ってしまい、次々と別な業者から請求される恐れがあります。
対応法についての詳細なアドバイスは3章(覚えのない人向け、覚えのある人向け)で説明しています。
注1.固定電話でないのは足がつきにくいようにであり、複数ならべることがあるのは不当請求行為をグループで大規模に行っていて多人数に対して処理をしているためだと思われます。
余談1.これは高校卒業以来10年間、ときどきしか帰省しない実家宛に来ました。小中高くらいの名簿が流れているのかもしれません。学校関係以外で唯一実家の住所で登録したのは実家周辺のレンタルビデオくらいですが...