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spam分析からの意見

2001/3/1 初版
2001/7/31 第2版
2002/01/19 2.1版
(近日更新部青色

偽アドレスと非悪質スパマー

 
1■偽アドレスが名乗れるのはおかしい!

 現在のインターネットでは「偽アドレス」を名乗ることが極めて容易です。スパムの場合、一方的に送りつければ構わないので、苦情を送っても届かないことがよくあります。
 「インターネットメールでの偽アドレス(アドレス詐称)」は大きな問題です。確かにプライバシーは守らなくてはなりません。しかしメールアドレスは名前や住所などとは違います。メールアドレスが相手に知られたからといって、それが実際の人間にすぐに結びつくわけではありません。すなわち、もしネット上で素性を明らかにしたくなければ、新たなプロバイダーに入るなり、無料プロバイダーに入って新規のメールアドレスを獲得をすれば良いと考えます。

 日本の電子メールサービス会社は顧客の氏名・住所などの個人情報を第三者に漏らすことの方をはるかに嫌っています。ですから皆から白眼視されるようなspam行為をしない限り、人生相談をネットで受けたいとか、匿名で行いたいネット活動があるにしても、偽のメールアドレスを用いる必要性は全くないのです。

 ただし、アクセスしているサーバーと異なる自分の送信アドレスでメールを出したい場合は時々あることです。これに関しては私は現在は「受信の際にしかない認証を、送信の際にも行う」、「送信サーバにおいてFrom送信アドレスを実在のものに限定する」などの措置をすれば良いと思うのですが、あまりシステム技術の話には詳しくないので、ここでは深入りしません。

 いずれにせよ偽アドレスを容易に名乗ることの出来る現在のインターネットメールシステムは極めて問題です。

2■非悪質spammerへは寛容に

 インターネットのここ数年の広まりは凄まじいものがあります。昔からネットをしている人々の間では「(何もしなくてもモラルが保たれていた)古き良き時代は終わった」というように嘆く声もあります。その声に安易に贊同するわけではありませんが、基本的なマナーもわきまえず、また教わる機会も無く、インターネットに接するようになる人々も確実に増えています。

 その結果、インターネットを用いた刑事犯罪で「ネットならば捕まらないと思った」などという軽薄な人々も増えてきてしまいました。刑事犯罪を犯す輩は論外ですが、それでもマナー的に問題となる行動を取る人は確かにネット人口の増大と共に現れています。

 とりわけ、マルチ商法に絡んだ「ねずみ講」などは、それまで知らなければ知らないで被害者にも加害者にもならなかった人々が、ネットで初めてマルチ商法に出会い、見事に引っかかる場合も増えてきているようです。特に青少年でその可能性が高いと感じられます。

 私はインターネット初心者的なspammerには寛容でありたい、と考えています。それはマナーを含めて、物事は教えられなければ分からないのが凡人だからです。そして多くの人は凡人です。
 私は流石にspammer的な行為はしたことはありませんが、ネットマナーとしては許されない「メール送信の際に多くの人のアドレスをToの部分に羅列すること」をやってしまったことがありました。これは言うまでもなく、プライバシーの問題に絡んで大きなルール違反とされていることです。今から思うと赤面の限りです。それがルール違反であることを教えてくれたのは送った百人中のたった一人でした。

 ですから、spammerの中にはあまり深く考えず、見事に「メール大迷惑人(spammer)」になる人々も多くなってくると思われます。確かに彼らを非難轟々して、ネット上からの抹殺を願う気持ちも分からないではありません。けれども、やはりそこは人として寛容になりたいものです。

 私がまだspam問題に関してそれほど敏感でなかった頃、一つのメールが届きました。それは大学のゼミで統計を取る必要があるので、アンケートに協力して欲しい、という内容のものでした。今から考えてみると明らかにこれはspamというべきものでした。私はそのメールに激昂し、
「何故自分に送ってきたのか、ホームページを巡回してアドレスを得たのか、どこからかアドレスリストを買ったのか、全く推測できず非常に気持ちが悪い!大学の研究室での調査ならそのぐらい言いなさい!」
「ネットに少し親しんだ人なら知っている、ルール違反のHTML形式である!」 
ということで、アンケート内容にまで踏み込んだ皮肉たっぷりの返事を送りました。

 その返事として研究室の助手の人から丁寧なメールが届き、ネットマナー教育の不徹底を詫びる内容で、私は取りあえずそれで気が収まりました(今から思うとそれがスパムに声を挙げた私の第一声でした-_-;;)。

 また、spammerに苦情を送り始めてから、唯一「不慣れなもので、いけないことだとは知りませんでした。すみませんでした」というような内容のメールが送られてきたこともありました。こちらの場合にはどこまで信用できるか微妙なところだとは思いますが、取りあえず頷いて、それ以上には追求しませんでした。

 学校のレポートのためのアンケート収集ならまだ悪意の少なさを認められるでしょうが、「ねずみ講」や「不幸の手紙」の類だと、本人が無知なだけで真剣(?)にやっているのか、それとも十分に犯罪意識、迷惑意識の上で送信しているのか、見極めはなかなか困難です。
 100%疑ってかかるのは実際の所、悲しいものがあります。まあそのようなわけで、spammerの中でも初心者だと思われるもの、問題の大きさを十分に認識していない人だと思われる人に対しては、厳重に注意を勧告した後は深くは追究しないことにしたいと考えます。

 前述のリストからはそのような悪意の少ないと思われるアドレスを除いてあります。


2●リストの分析

1■最悪!アドレスリスト販売業者の存在

 まず、spam累計を見ても分かるようにspamメールは突然増大する恐れがあります。これはメールアドレスを勝手に収集した業者が数万アドレスをリストして勝手に販売しており、そのアドレスに載るためだと考えられます。

 今までspamが少なかった人もこのアドレスリストに載ってしまえばもうspamの被害を逃れられません。このアドレスリスト販売はネット上のあちこちで糺彈されていますが、明らかにプライバシーを勝手に売買する許されない行為であり、モラル上としては断固として認められず、取りしまる法がないならば法整備をすべきだと考えます。

 実際、これらの業者はその問題性も分かっており、所在を曖昧にしたり、クルクルとURLを変えたりして、後ろめたい商売であることが明らかです。

2■無料メールアドレスの多さ−無料メールアドレス提供業者の重大責任

 悪質なspamはその問題を分かっており、そのために偽ヘッダーを使うことも珍しくありません。取り分け、アドレスの返事の必要性のない、「アダルトサイト広告」などの場合は偽ヘッダーであることも多いようです。
 そして偽アドレスでなくても、無料メールサービスを利用していることが多くあります。これは無料メールアドレス提供業者が持っている大きな問題点だということです。

 無料メールアドレス提供業者はこのspamとしての温床となることに対して、問題意識を持つべきです。何故ならば

  1. 無料メールアドレスを利用する悪質spammerは大量のメールを送信するので、提供サーバの大きな負担になること。
  2. 一般に無料メールアドレス業者は広告などで成り立とうとしているが、無料アドレスを用いるspammerは一時的な逃げの為のアドレスなのでユーザーとして全く「見せかけ」の輩に過ぎないこと。それを「見せかけ」でも良いから抱えておきたいと思うような無料メールアドレス業者は所詮、広告主からも信頼されず、廃業になるに違いないこと。
  3. 無料メールアドレスを利用する悪質spammerへの苦情は当然無料アドレス会社に届けられるため、その存在を放置しておくことはいたずらに無駄な業務を増やすこと。
  4. そもそも健全な無料メールアドレス提供業者は真っ当な無料希望固定ユーザーと、広告主の間の仲介業としての存在を維持しようとするものである。しかしspammerは直接ユーザーのアドレスを得て広告・宣伝を行おうとするものであり、健全な無料メールアドレス提供業者と相容れないはずである。

以上の点から考えて無料メールアドレス提供業者はspam対策に対し、重大な責務を負うものと考えます。2002/01現在、意外にも大手の無料メールサービスからスパムが発信されることは希になっています。

 その一方で2001年から2002年にかけて個人、あるいは小グループで運営する無料メールサービスが、スパム送信に利用されることで上流側の圧力を受け、サービス停止に追い込まれる事態が発生しています。もともとあまりにお気軽・簡単に獲得でき、しかも匿名性の強い無料サービスは、犯罪や迷惑行為に利用される危険性を強く持っています。

 それを運営していくためには今後は一層細心の配慮が必要になるでしょう。

3■メールソフトの問題点

 spamはいろいろな要因から発生しますが、spamを幇助するものとしてスパムウェアと呼ばれるスパム配信用メールソフトがあります。またそうでなくても、アドレスリストなど読み込んでそこに一斉配布するメールソフトはスパム配信に使われやすい点を持っています。

 2000年から2001年にかけ、とある大量配信用メールソフトがネット上のあちこちで糾弾を受けました。それはスパムが届くたびにそのメールソフトが使われていたことがヘッダに残っていたからで、スパム被害にうんざりする人々は怒りの矛先をそのメールソフトに向け、この制作者はフリーウェア版を配布停止せざるをえなくなったのみならず、その悪評から実質的に開発停止を余儀なくされてしまいました。

 スパム被害者達の中でも冷静に受け止める人々は、このソフトはスパマーに勝手に利用されただけでソフト自体に大きな欠点があったわけではないことを認めており、積極的にソフト側の弁護にまわる人も見られました。

 私自身の考えとしても、被害者達の怒りがメーラーに寄せられたのは確かに不条理だったと思います。しかも後になってみると、スパムのデータが溜まるにつれ、私の所へ来ていた前述のメールソフトを使ったスパムは、おそらくかなり少ないグループ(極端な話、単一かもしれない)が発信したものであると判断するようになり、そのメーラーへの同情は一層高まることになりました。つまり、少数の特定のスパマーにそのソフトが繰り返し使われたことで、被害者達はあたかも多くのスパマーが利用するほどスパム送信には便利なソフトなんだと考えてしまったわけです。

 スパムというものが実際の送信者が単一・少数であろうと、全く別な人々からとっかえひっかえに送ってくるよう見える特徴が、意外な所に二次被害(すなわちそのメールソフトの制作者への不条理な糾弾)を生み出すことになってしまったわけです。

 ただ一方で、他のソフト名は目立たないのに、そのソフトだけがやたらに使われた形跡が残るのにはしっくりしない思いがありましたし、「ソフトウェア制作者として前向きな形で何か対応を取る方法がもう少しあるのではないか」と考えたりする部分もあり、積極的な弁護に回る気にはなれませんでした。

 今振り返って考えれば、結局このソフトは時代の流れに柔軟に対応できなかった、もしくはそもそも生まれた時代がタイミングが悪すぎたということが出来るのだと思います。というのも、そのメーラーが糾弾されて以降、新たに開発される大量配布型のメールソフトにはスパム利用防止用の措置が取られるものが一般的になっていったのです。携帯スパムの社会問題化で、ようやくスパムの問題性が多くの人に認められるようになった2001年後半になると、オンラインソフト配布サイトとして有名なベクターが、スパム反対論者の申し入れを受けていくつかのスパムウェアの配布停止に踏み切りました(なお前述のソフトはスパムウェアとは判断されていません)。

 前述のソフトが開発、配布された2000年から2001年というのは電話料金の定額インターネット接続が可能になり、急速にスパムを送信する環境が整ったことで、スパム被害の伸びが著しかったと思われる時期です。ちょうどその時に送り出されたことが不幸の要因であるのは間違いありません。これより数年前だったならばスパム問題はそれほどひどくなく、あるいはこの数年後だったらば有效なスパム防止策を取った可能性が高いでしょう。

 慰めにならない慰めをするとすれば、このソフトがあったことで別なソフト開発者達は大量配信ソフトでは細心のスパム対策をしなければならないと肝を銘じざるを得なかったと思われます。制作者の誠に不本意な形ではあったかもしれませんが、そのような意味では思いがけない形で「役にたってしまった」ソフトだったのかもしれません。

 実際、特定のメーラーをなくしても、私の所へ来るspamはそれほど量的に変わらないはずです。spamはもっと根本的なところで撲滅せねばなりません。


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