資料6:メルアド企画(POP.JAPAN)問題に関する |
2002/07/18 初版 |
1.今後の戦いを続ける上での提案 −スパム反対論者達への提案−
2.今後の私のメルアド企画に対するスタンス(今までもほとんど同じだが)
1.今後の戦いを続ける上での提案−スパム反対論者達への提案−
既にあちこちで述べられているように、メルアド企画の問題性は様々な点に存在する(資料1「メルアド企画の問題点」)。重要なことは、それに対して被害者がこだわる部分、追及すべきと思う部分が人によって微妙に、あるいは大きく違っているということである(参考:メイン頁の5/25の経過)。
以下、メルアド企画(POP.JAPAN)の問題性と、それらが特に怒らせそうな人々を検討すると以下のようになると思われる。
問題とする対象
特に怒らせそうな対象
1 メルアド企画(POP.JAPAN)のスパム行為(メイン頁) 覚えがないのにメルアド企画からスパムを受け取った人。 2 バナー詐称(資料1、東瑞氏など) 詐称された企業。有名企業のバナーによりメルアド企画を信用してしまった人。 3 メルアド企画の欺瞞性1-スパムの弁明(メイン頁)
明らかにスパムを配信したのに「自己登録だ」「友人登録だ」などと弁解し、受信者の責任にさせようとした点1とほぼ同じ。 4 メルアド企画の欺瞞性2−真の目的の隠蔽(資料1)
もともと広告請負業から始め、現在でもそれが目的だと考えられるのに、社会正義を標榜している点てっきり社会問題追及のサイトだと信用したのに、後でそうでなかったと気がついた人。 5 メルアド企画の欺瞞性3−方法論の不合理(高津氏のサイトなど)
ネット上での調査は正確な世論調査に成り得ないのに、そのようなことを主張している点特定の対象者なし。 6 メルアド企画の欺瞞性4−方法論への懷疑
「世論調査に正義もへったくれもあるか」という指摘がされているように、世論が正義ではない。にも拘わらずセンセーショナルな言葉、特に大衆受けしそうな言葉を並べて注目を浴びようとしている点特定の対象者なし。 7 メルアド企画の欺瞞性5−行為と発言の矛盾
「公平」を謳い、他人の忠告には耳を貸すと公言しながら、スパム批判を中心として自分への批判の根本的な所には一切耳を傾けず、調査結果などにも恣意的な操作が見られる点。正当なことを主張しているとしながら公の場での議論は徹底的に避ける点。メルアド企画に意見を申し出ながら突っぱねられた人。自分の意見や投稿が反映されなかった人。 8 メルアド企画による誹謗中傷(他にもあるが取りあえず資料5) 誹謗中傷の対象となった人。 *なお、サイト「メルアド企画Watch」等あるいは私のサイト、高津氏のサイトでも多かれ少なかれ、いろいろな問題点を挙げている。メルアド企画サイトに見られる各種矛盾に関する追及は「メルアド企画Watch」が特に詳しいが、その分、プライバシーへの配慮に問題があると感じられる。
私が今ここで述べたいのは、メルアド企画(POP.JAPAN)に問題性が多いことではない。問題性が多い結果、被害者あるいは批判者達の主張や、行動に混乱が見られることである。
ここで私・高崎が当初こだわったのは1「スパム行為」と3「スパムの弁明」である。基本的にそれは現在でも変わらない。先日から8「誹謗中傷」に関しても大きく取り扱いだしたが、これは
- 誹謗中傷の対象者がスパム反対運動の同志である、あいら氏であること
- それはきちんとした根拠もなく、単に情報をオープンにしているのがあいら氏だけな点を悪用し、極めて不当なものであること
- すなわちあいら氏への誹謗中傷は高崎自身への誹謗中傷に等しいと考えていること
の理由による。
さて、まず上の表で述べた各問題性のうち「対象者」の人が怒るのは当然である。難しいのは対象者以外の人々がメルアド企画の問題性を非難する場合だ。
上のメルアド企画の問題性全てに多かれ少なかれ反発を感じるのは、我々の「正義感」「道義心」に他ならず、対象者でない人々が一緒に怒る、怒ってくれるのを否定するわけではない。否、むしろ私は1と3(スパム問題)と8(名誉毀損)に関しては、直接の被害者でない人々にも訴えかけ、その問題性を理解してもらい、怒って貰うことで解決を図ろうとしてきたのである。
それは周囲の支持を得るということだけではなく、ネット業者への働きかけも(残念ながら)それに近いものとなっている。すなわち本来、スパム行為はネット業者にとっても大きな被害(あるいは被害に繋がるはず)なのだが、ネット業者が商業重視の視点を取ることが多くなっており、スパム問題でも必ずしも被害者と同一の視点に立たなくなっており、その点では「怒れる人々」である被害者がネット業者に「依頼」する形になってしまっているのである。
それはともかくとして、しかしながら、問題性2および4〜7に関して「だけに」注目した場合、メルアド企画(POP.JAPAN)の頁は第三者が怒るほどの価値ある頁であろうか?
ネット上には問題とされるサイトが山のようにあり、その被害を受けて不安や悲嘆した気持ちを抱いている人々が多く存在し、ネット上の被害救済サイトを訪れている。また、実際の金銭関係などにも絡んで、トラブルを起こしているサイトがいくらでもある。
そんな中でメルアド企画のサイトはそれほど悪質であろうか?
もしこれを読んでいる方が常日頃からネット上の問題性のあるサイトに怒っていたり、あるいはネットトラブルに関して関心を払っていたり、その関係のサイトを作っていたり、被害相談サイトでボランティアで助力をしていたりするならば、私はメルアド企画に怒ることも「故在る哉」と言おう。けれどもそうでない場合には自分がなぜこの問題にこだわるのか改めて考えて欲しい。
はっきり言えば、私は問題性2および4〜7に関して「だけで」サイトが潰れるほどの悪質さが、O氏の頁にあるとは思えない。社会的影響力の大きいサイトがそういう問題を包含しているのならいざ知らず、誰が訪問するかも分からない、ネット上の隅の一サイトで行われる問題性2および4〜7をするサイトに対して注意を払う気はないし、還暦をとっくに過ぎたお方が、道楽の一人満足で作る偽善サイトなど、構う気になれないというのが正直なところだ。
もしもこれを読んでいる方々が基本的に私と同じ立場、すなわちもともとは問題性1、3に関して注目して声を上げ始めた人ならば、私は問題性2、4〜7に関してはむしろ寛容になって良いのではないかと思う(まあそんなこと言いつつ、資料1を作っているのは他ならぬ私なのであるが...)。
このたびメルアド企画(POP.JAPAN)はYahoo!BB、インターリンクなどから処置を受けているわけであるが、以前の経緯を考えても、また現在のインターネットの状況から考えても、ふたたびどこかでO氏が同様なサイトを作る可能性は残っているだろう。けれども私は(メール配信と名誉毀損に関して以外の点で)同様なサイトを潰すのを働きかける必要はないと思うし、むしろ反対したいと思う。
Webという、訪問者側の自主性が尊重されるツールにおいて、人々の発言の機会は簡単に損なわれるべきではないはずだ。ましてや自分達の主張をWebでメインに行っている我々にとっては、なおさらそう考えるべきではあるまいか?
そして物事にはメリハリが必要だ。問題性1、3(さらには問題性7)すなわちスパム行為や名誉毀損の不当性を主張したければ主張したいほど、他の部分とは切り離して強調することはこの問題をアピールする上で賢明だと思うのである。さらに一部で指摘されているように、むしろこちらが取り上げることがメルアド企画を喜ばせているような気がしないでもない。
なお繰り返しになるが、私は問題性2、4〜7をメインに指摘する人々を否定するつもりは全くない。
また、メルアド企画がスパム行為を継続するようならば、何も知らない人達にアピールする上で各種の問題点があることを強調することはむしろ意義があり、効果的なように思う。
まあそのあたりのバランスは正直難しい...(ってなんか中途半端な提案だな)
2.今後の私のメルアド企画に対するスタンス(今までもほとんど同じだが)
●前述の問題性2、4〜7(世論調査サイトの問題性)に関しては追及しない(ただし既製の資料1はそのままとする)。
●今後の問題性1(スパム行為)、問題性3(スパム弁明)は決して許さない。許さない対象にはスパムと区別のつけられないようなメール配信行為も含む。
●問題性8(高崎の信頼する同志への誹謗中傷)は許さない。迷惑行為を遙かに越えた犯罪行為だとみなす。
●問題性1(スパム、spam行為)および問題性8(誹謗中傷)を継続する限り、サイト抹消も働きかける。それ以外のレベルではサイト抹消は働きかけない。問題性3(スパム弁明)だけならばサイト抹消は働きかけない。
●過去のスパム行為に関する謝罪は、私的にも公的にも要求しない。問題性3すなわちスパム弁明の頁さえ無ければ良い。ただしO氏のネット上での今後の健全・円満な活動の為には公的な謝罪を勧めるが、これはあくまでメルアド企画(POP.JAPAN)の為である(それに関しては「スパマーへの適切な説得のススメ」を参照)。
●問題性8に関しては誹謗中傷したあいら氏に対する謝罪を要求する(資料5に記した通り)。O氏の言う「自分には支持者がいる」を信じるならそれらの支持者に与えた誤解は解かれるべきであろう。
●私との5月の話し合いで忠告した内容をほとんど参考にせずに、同行為を繰り返した点に関する謝罪は私的にも公的にも要求しない。
●従来通り、実名による糾弾はしない。これは実名糾弾が犯罪だと思うからではない。不当な行為に対する実名糾弾のスタンスは告発側が潰されない為にも必要なことはある。それを今、私がしないのは個人的なポリシーである。
●メルアド企画(POP.JAPAN)が過去の問題性1(スパム行為)3(スパム弁明)8(誹謗中傷)に関して十二分に納得できる説明、「事実」の明確化、それに関する謝罪・反省を行い、今後一切、同様な問題行為をしないと誓った場合には、この対策調査室を全て撤回する準備がある。ただし掲示板の訪問者の投稿に関しては抹消は好まないので必要ならば仮名等に置き換える。
●従来通り、違法な形でのスパム反対運動は一切認めない。違法な形でO氏にアクションをかけようと働きかけるサイトには極力リンクしない。実名追求を行うサイトに関しては、犯罪か否かは置いておき、個人的に好まないが、それらのサイトに関しては諸々の内容を考慮し、リンクするかを決定する。
(実はこの項、7/24の時点で書いていたのであるがその後、当サイトでの名誉毀損の問題点を示唆する文章がアンケートで投稿され、私はそれを機会に掲示板で「スパム批判と著作権・名誉毀損・プライバシー侵害」をテーマに議論を開始した。
先程の投稿がこのメルアド企画問題の頁を念頭に入れて述べられたものかは正直分からない。ともかく、その投稿以前から当管理人がすでにこの問題について考え始めていたことは考慮して欲しい。そしてそのきっかけはメルアド企画側の同行為であった)メルアド企画に対する追及を2のような方針で行う場合、こちら側の戦い方も追及する内容と矛盾のないものでなくてはならないのだろう。すなわちメルアド企画に関する名誉とプライバシーも考慮する必要がある。
当サイトでは最初から述べてきたように、メルアド企画の運営者であるO氏に関してはその身元を明らかにすることは極力避けてきた。私はそれを「個人攻撃は良くない」という理由から行ってきたが、改めて考えるとプライバシー侵害の問題であったように思う。メルアド企画(POP.JAPAN)の批判をする上で、O氏に関する情報は必ずしも必要なものではない。
プライバシー侵害、名誉毀損の問題に関しては
社団法人テレコムサービス協会のプロバイダ責任法ガイドライン等検討協議会
の資料などが参考になろう。
その中でも言及されているが、法律の解釈は微妙なものであるけれども、まず今回の件の場合、O氏のスパム行為や各種問題を糾弾する際に、O氏のプライバシーを犯して良いという根拠にはならないと考える。
一方で、では「メルアド企画」「POP.JAPAN」の組織名はどうか。これに関してはスパム行為におけるその組織の同一性を主張するために必要なものであろう。そもそも、それらの名称は不特定多数に配布されたスパムに記述されていた名称であって、件のスパムに関する情報を集めるためにも、それらの名称(メルアド企画、POP.JAPAN、世直し平成の水戸黄門)は必要不可欠な情報だと思われる。
加えて「メルアド企画」「POP.JAPAN」などはO氏によっておそらくは手軽に作られた名称であり、その組織名自体、もともと犯されるような十二分のステータスを築いていない。それらの点を踏まえると「メルアド企画」「POP.JAPAN」の名称でこのスパマーを追及することはたとえ法的な争いの場になったとしても、不利な要素にはならないと考える。
なお、「メルアド企画」「POP.JAPAN」などの名称によって追及できたのはO氏がその名前を頻繁に変えることがなかったからである。もしも今後、O氏によるスパムがいろいろな名称をで行われ、それが「メルアド企画」などの名称で統一化できず、かつ確実にO氏が関係している場合にはO氏に対しては、実名での追及等もやむを得ない状況になる可能性もある。
以上の点から考慮して、当サイトでは
- スパマーの実名による追及はプライバシーを考慮し、出来うるかぎりしない。
- 関係サイト(すなわちアンチメルアド企画サイト)へのリンク等ではそれらの趣旨に近い頁を中心に行う。
という方針を取る。なお、これらについては明示はしなかったが、もともとほぼそのような行動を取っていた。たとえばメルアド企画の件における以下のようなサイトに関する情報提供に対し、別件(既に過去のものとなっているスパム騒動)関係者のプライバシー侵害を犯していることから一旦削除をしていたことがある。
また、その行動に対して不審を抱く投稿を見たことからその理由を明らかにして自分の立場を明確にしようとしてきた。
すなわち私としては出来る限りプライバシーへの配慮をしてきたつもりであるし、本文はそのスタンスの明確化に過ぎないと考えている。
なお、当サイトでの方針が常にプライバシー最優先というわけでもない。その辺りは良識の範囲で進めていく。