資料1:メルアド企画の問題点 |
1.驚くべし!他企業のバナーを勝手に利用すること100社以上!
メルアド企画は2001年後半から、自分のサイトで勝手に有名企業のバナーを引用、あたかも多くの会社をスポンサーにしているかのように見せかけていた。その勝手に引用した企業はなんと100社以上!以下が東端氏により見つけられた勝手に使われたバナーである!
(以下のバナーはメルアド企画が勝手に使用していたものを東端様が調べ上げ、持ってきたものである。ここではメルアド企画の問題性を追求するために挙げただけであって、ここに掲げられている企業の権利を犯すのが目的ではない。もし不都合があれば削除させて頂くので企業の方は高崎まで御連絡頂きたい)
それらをどのようにして用いていたかというと以下のような形である。(2002/01/22頃に保存の画面)
これを見た人はあたかもこのメルアド企画が有名企業からのバックアップを受けていると思うであろう。
しかもリロードするたびに表示される会社が変わるという徹底ぶりであった。
これに関して各企業に通報した人によれば、返事を送ってきた企業の中には怒りをあらわにする担当者もいたという。そういう企業がメルアド企画に強い抗議をしてくれたのであろう。3月終わりに近づくにつれてメルアド企画のサイトから上のようなバナーは削除されていった。
2.正義づらの言葉に騙されるな!!メルアド企画の述べる「世直し」の欺瞞
4月始め現在、メルアド企画のサイトは社会問題を扱う真っ当なサイトであるかのように見せかけている。それは以下のようなもので、「正義の世論調査」「世直し 平成の水戸黄門」など、正義の味方であるかのような色を強めている。
しかしこんな付け焼き刃の仮面に惑わされてはいけない。前に挙げた企業バナーの貼ってあるサイトが、つい最近までのメルアド企画の頁なのだ。そして、以前の時のナビゲータ(同サイトの他頁へ行く部分)を良く見て見よう(2002/01/22頃のもの)。
ここにあるようにこのメルアド企画はもともと「世直し」などが目的ではなくて、広告請負業を目的としたサイトなのである。では以前の時の「システム」の頁を見てみよう。
ふむふむ、どうもこれを見ると、やはり広告請負業らしいことが分かる。すなわちメールの受信者には懸賞付きという餌で釣り、宣伝をしたい企業からは広告代を受け取るという仕組みらしい。それがうまく行くならばそれは確かに一応商売としては真っ当だ。
だが広告主(クライアント)の信頼を得るために、有名企業のバナーを勝手に用いることまでしているとなると、その商売を本当に真っ当な軌道に乗せるつもりがあるのか甚だ疑わしくなってくる。
しか〜も......
3.メルアド企画の実態 それはスパム請負業だ!
今度は2002/01/02の「メール広告」の頁を見てみよう。これだ。そこにある
メ ー ル 数 単 価 料 金 指定席 バ ナ ー 備 考 100,000通 @1,0円 10万円 2割り増し 120×30 ピクセル 1 本 200,000通 @0,8円 16万円 2割り増し 120×30 ピクセル 1 本 300,000通 @0,7円 21万円 2割り増し 120×30 ピクセル 1 本 500,000通 @0,6円 30万円 2割り増し 120×30 ピクセル 1 本 1、000,000通 @0,5円 50万円 2割り増し 120×30 ピクセル 1 本 指定席はローテーションに関係なく、ご希望の場所に固定掲載いたします (注)1 ホバー付メールの発信のみで、クリック回数の保証はありません。
(注)2 アニメーションは上記の50%増しとなります。
とは一体どういうことだろうか?
2002/3/29の時点でメルアド企画が持っている「本人登録」「友人登録」のメルアドは5万件弱だと述べている。
http://www.interq.or.jp/dragon/stakasa/spam/spam-data/melad-spam.htm
だが、上の表は2002/01/22の時点のメール広告請負の値段だ。そこでは10万アドレスから100万アドレスのアドレス先に送ると書いてある。
言うまでもない。メルアド企画は一方的な広告送りつけ、すなわちスパム配信をやっていたのである。
また03/18の時点で
わずか100万円の予算で
驚異の100万通のDMが送れる
費用対効果において
他の宣伝媒体の追随を許さぬ
驚異の価格で新登場
E-Mail宣伝広告、バナー広告宣伝
世論調査、市場調査、その他の調査という文句の頁を作っていたことを確認している。
メルアド企画は「世直し」「社会問題に関するアンケート」などを提供しながら、実は広告配信の為のメールアドレスを集めているに過ぎないと考える。
もし私の記述が信じられないならば6章の記録を見て欲しい。「世直し」とは無縁のメルアド企画の姿があるはずだ。
4.様々な欺瞞
メルアド企画は昨年7月のスパムで
「メールアンケート事務局<sorifu_info@ec-shock.com>」
などと名乗っていた。その文字の中で「ソウリフ」=総理府なる言葉が入っているのは明らかに受信者に公的な世論調査と勘違いさせるもので極めて悪質である。
そして前述したように当サイト掲示板でのメルアド企画のスパム批判に対しては、納得の出来ない言い訳や「HTMLメールで迷惑をかけた」などと的をはずした謝罪をしては自らのスパム行為に関して言及しない。
http://www.interq.or.jp/dragon/stakasa/spam/spam-data/melad-spam4.htm
本当に「世直し」をモットーとするサイトならばスパムに拘るわけがない。メルアド企画がスパムに対して今後しないことを確約できないのはスパム送信がメルアド企画の重要な手法だからに他ならない。
現在上位プロバイダーとも検討を致したおりますが
友人紹介による新規会員について
メールの送信がSPAMに当たるのかどうか?
それを避ける為の方策は何か大変苦慮しております
などと書いているが、プロバイダーからの警告に対し、「友人紹介による登録であって一方的に送りつけたのではない」と主張しているのだろう。しかしそんな言い訳が認められるわけがない。もしそれを素直に認めるネット業者は「私は犯罪を犯しておりません」という容疑者に「はい、そうですか」で済ま警察ようなものだ。
本当に本人登録、友人紹介によるシステムなのか、それを証明するべくここのような提案をした。だが無視されている。迷惑メールが社会問題化している世の中で、イタズラ登録を防ぐ処置をしていないほうがオカシイというものだ。
以上のようなメルアド企画の言うことなど、誰が信じられるであろうか?
5.謝らぬその意図
私・高崎はもともとスパムを問題行為だと知らずに行う人々を「初心者スパマー」と呼んで、出来る限り寛容に対処しようと述べてきた。かつ、スパム行為を行って来た人々が取り返しのつくように、必要以上の個人攻撃を避けようとしてきたつもりだ。
今回も一応、改心するつもりがある場合の為にここのような提案を行っている。
だが現在までのメルアド企画の対応で私は大きな不信感を抱いている。なぜなら
- 社会問題をネタに人々の関心を引き、信用を得ようとするのはメルアド企画が現れたときからの常套手段、得意手段であり、今回「社会正義」を掲げるのも決して改心したと見ることができない。
- つい数週間前まではメール広告募集をサイトで大きく告知していたのであって、急にその看板を下ろしたのは単に「現在はメールアドレスを収集する期間」とみなしているに過ぎないと判断できる。
- 本当に正義の心に燃えて改心したのならば、過去のスパム行為を素直に謝って何ら問題がないはずだ。それにも拘わらず、多くの人の苦情に耳を傾けず、スパム行為に関する主張を変えようとしていない。それは自分の過去の行為をスパムと認めてしまったら同様の行為が完全に出来なくなるからで、メルアド企画にとっては困るからだ。
すなわちメルアド企画にとっては、「スパム行為が出来なくなってまで社会正義を主張する気はない」ということに他ならない。このような「本心」が見えていると、それこそ以下のような主張は笑止千万であり、到底容赦できるものではない。
くれぐれもメルアド企画の上のような言葉に騙されないで欲しい。こんなところに友人や知人のメールアドレスを登録しても恨まれるだけである。
メルアド企画に真心がないのは、
「スパム問題について」(E 04/02 13時保存)
で、私の掲示板からの引用を行っていることから、私のサイトを見ていることが明らかなのに、私の主張に反論できないのを見ても明らかだ。
もし本当に改心したいのならば、包み隠さず過去の行動をさらけ出せばよい。そうでない限りスパム被害者達は本当に改心したとは絶対に認めないだろう。
おそらくメルアド企画は2002年3月にスパム配信を行ってネット業者から注意されたこと、スパム請負業として注目されてしまったことから、しばらく「社会問題糾弾サイト」であるかのように装って、それまでの行為に対する苦情を無視しつつ、チマチマとメールアドレスの収集につとめるのだろう。そして人々がまた忘れそうになった頃に、既に持っているメールアドレスリストに、新しいリストを加えてスパム配信を行うに違いない。
以上のような危惧から当サイトでは悪質常連スパマーであると判断、絶対にメルアド企画のスパム行為を看過しないよう、注意を促すべくこの頁を提供するものである。
6.高度化するスパム請負業
現在、日本のスパムが送られるメールアドレスは、自動的にネットサーフィンをしてサイトや掲示板からメールアドレスを片っ端に集めるプログラムによって収集されたものが多いと思われる。そのような中で、メルアド企画はどうして上のような面倒に見える手順を取ってメールアドレスを集めているのであろうか?
メルアド企画のスパムは、現在確認されるメルアド企画の最初のスパム、2001年7月のものから既にメールのURLに個別のIDを振っていた。この目的は以下のようなものである。
すなわち送るスパム一通一通においてIDを変えておき、メールアドレスとIDの対応をリスト化しておく。スパムを配信した後、クリックされたIDはサイト側で記録することが出来る。これを先ほどのリストと比較すると、どのアドレスで配ったものからクリックされたのかが判明する。すなわち単にメールをばらまくだけではなく、「どのメールアドレスの人がサイトまで訪問してくれたか」ということが追跡調査できるのである。
これはスパム配信をする上で、より信頼性の高いメールアドレスを獲得する方法である。日本ではこのような方式は必ずしも多くないが、スパムが高度化している英文スパムでしばしば見られる。昨年のものだけでなく、2002年3月に配信されたものも同様な手法が埋め込まれていた。一方で届いたメールアドレスは事故で漏洩したものだという報告も一部で挙がっている。
これらの点を踏まえるとメルアド企画は従来より信頼性の高いメールアドレスを収集しようとしていることがうかがわれる。上述のように社会問題に関するアンケートや意見聴衆と見せかけてメールアドレスを集める手法も、その一貫だと考えると分かり易い。
上のような行動はスパム請負業としてそれなりに高度なものと言えるだろう。メルアド企画がなぜ日本ではありがちな「ロボットによるアドレス収集」をしないか、あるいはそれだけで満足しないのかは不明であるが、スパム請負業が氾濫し始めている中で、より高度なスパム請負業となるために差別化を図っているというのが順当な見方ではないだろうか?
7.メルアド企画のスパムに対する対応指南
前述したようにビットドライブからのサービス停止により、もし再開するとしたら別なネット業者を使うことが考えられる。
その場合に向け、対応指南用の頁を設けておく(こちら)。
8.メルアド企画のスパム関係情報
●スパムメール関係ライブラリ
『SPAM拒否!!』
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/sdc1/
コメント:「melad」で検索すると関係スパムが出てきます
『スパム反対運動掲示版』
ここのリンクから種類別のspamデータベースがある。
http://resq.to/direct/antispam/
『インターネットのゴミ箱』
http://www1.linkclub.or.jp/~konomi/trash.html
メール番号 1791、2267,2284●ホームページ関係
2002/04/02現在のgoogleキャッシュ
http://www.google.com/search?q=cache:tLFtVkVAA9oC:melad.jp/+&hl=ja&lr=lang_ja
コメント:世論調査はどこへやら...
過去のWWW上データを保存しているarchive.orgのデータ
http://web.archive.org/web/20011129104305/http://melad.jp/
http://web.archive.org/web/20020122090752/http://melad.jp/
コメント:ここに記録されているのが本来のメルアド企画の実態でしょうね。