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【目次】 |
2.本当にウソなの? 3.どう対応したら良いのか 4.なぜこんなに被害が広がっている? |
2002年から2003年にかけて、「債権回収・最終通知・架空請求詐欺スパム」というべきスパム(迷惑メール)が無差別、大量に配信されています。たとえば以下のようなものですが、これは私・高崎に届いたものですが、私はこんなのを要求されるようなアホな使い方はしません。
《未納料金について大至急ご連絡を致します》 合計お支払い金額:33750円 サイト運営業者:XXXX 未納利用料金:21800円 遅延損害金: 5450円 徴収代行手数料: 6500円 この度は当時あなた様が使用されたプロバイダー及び 電話回線から接続されたアダルトサイト利用料金について 運営業者より未納利用料金に関する債権譲渡を受けました。 アダルトサイト運営業者がプロバイダーや電話会社に 事情説明及び調査依頼して公開して頂いた個人情報に基づき 私共がアダルトサイト未納利用料金の徴収作業を 代行させて頂く事になりましたので御連絡させて頂きます。 (略) 速やかに御入金して頂けない場合は |
上では「アダルトサイト」になっていますが、「インターネットコンテンツ」「出会いサイト○○」「有料アダルト番組」など、いろいろなバージョンが存在し、またキーワードとしては「最終通告」「最終通知」「最終和解案」「最終督促」「債権譲渡」「債権回収」「利用料金が未納」「料金回収」「強制執行」などがポイントになるようです。
注意すべき特徴として
などが挙げられましょう。
このようなメールを受け取っても指定の口座に無闇に振り込んでは決していけません。万が一払ってしまわれた方は必ず警察に届けて下さい。
そのほとんどが不特定多数にばらまいているだけの「詐欺行為 兼
スパム行為」です。
なお、実際に届く文章ですけれども、犯人は複数のグループが存在、あるいは模倣犯が続々と出ている可能性があり(続々と逮捕されるでしょう)、更には同一グループでも名乗っている名前や文章の内容を変えているようで、これが2002年末から半年以上延々と続いています。ですから、自分の所に届いたメールの文章が他の人が報告しているものと少しづつ異なるのは重要な問題ではありません。
以上のような性質、雰囲気が同じであることを見抜きましょう。また、この詐欺の手法は電子メールだけでなく、葉書、封書、電報、電話、携帯電話メール、などなど、様々なものを利用したものも報告されています。
今、それらが同じであると見抜けなければ一生騙される生活ですよ!(日本は平和だなあ...)
ちなみに「アダルトサイト利用」の場合は男性に、「出会い系サイト利用」の場合は女性に届くことが多いという声もありましたが、多分無関係です。
「本当に自分だけに届いたのではないの?」という不安な人は以下の掲示板や公的機関のサイトでの警告を見てみましょう。
なお以下のリンクに関しては最新でない可能性があります。最新情報は当サイト掲示板へどうぞ。
●当サイト(迷惑メール撲滅私的調査会)現行ログ・過去ログ身に覚えがないというのは
という場合です。これらの場合、前述のように不特定多数に配っているだけですので、
「間違っても振り込んではいけない」
のは分かるでしょう。
更なる行動ですが、まず私はこの系統を完全にスパムメールの一分類だと考えています。「宣伝・広告」とは違う点で確かに通常のよって、まずは送信に利用されたネット業者にや情報提供・対処依頼・苦情をなさることを勧めます。
スパムメールとしての対応は
「spamの被害に遭い始めたら(概要) 送られてきたスパムに対して何が出来るのか」
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/shouhai-spam0.html
をお読み下さい。
また、万が一支払ってしまった人は必ず警察に相談し、被害届を出して下さい。この手の被害が被害の実態が掴みにくく、それゆえ犯人を逃してしまう場合が多々存在するようです。あなたが被害届けを出さなければ、あなたは単に騙されて泣き寝入りをした人であり、犯人は騙すのに成功してオイシイ思いをしただけで終わりますが、もし騙されたことに関して警察に被害届を出して頂けば、それがやがては逮捕に結びつきます。逮捕によって類似の模倣犯も抑止できることになりますし、またこのメールを受け取って迷惑に感じた人々の不満を晴らすこともできます。
次に、単に受信しただけの場合に警察に届けるかですが、2003/04/14現在、この犯罪は広く行われているのことを既に警察はよく認識しており、関係行政も関係各所へ警告文を出すように通達するなど、かなりの問題認識の浸透を見せています。
おそらくは警察当局も犯人逮捕に向けて動き始めていると思われ、単に受信しただけの情報提供に関しては「既に」不必要に感じている可能性が高いです。無論、警察へ届けることを無理に止めるつもりはなく、ましてや身近な警察に直接行って相談・要望しようと考えている場合には、問題性の大きさを訴えるために、それをすべきだと思いますけれども、ネット上で警察に情報提供のメールを送るだけなどは不必要に感じられます。この辺の判断はよく分からないのが正直なところなので、適宜対処して下さい。
それから唯一の犯人手がかり、あるいは犯罪防止をする手段として銀行に口座を止めて貰うというアクションを試みる方も多いようです。この件に関しても、銀行がどのように対応するのかは、どこの銀行であるかや、その時々の状況で変わると思いますので私からはなんとも言えません。
(もし明確に解答をお持ちの方は御連絡下さい)
それから、債権回収業者の名称は実際には全く無関係な第三者の企業であることも多いですので、その方へ苦情などを送ってはいけません。
・勝手に名称、ドメインを名乗られた無関係な被害者の方々
(最大の被害者かも?)
Keiyo Building Maintenance
http://www.kanri.co.jp/
興信工業株式会社
http://www.kousin.co.jp/
北斗企画
http://www.hokutokikaku.com/
管理技術研究所
http://kanri.com/
JCP
http://www.jcp-i.com/
仮にあなたがサイトを利用した覚えがあっても、請求してきている人物が同一の運営者だと判断するのは性急です。正式な料金請求ならば、封書等で、しかも内容証明付き郵便などで届く可能性が大であり、そうでなければ詐欺である可能性を十分考慮に入れて行動して下さい。
電子メールの場合には、安易に返信をして、こちらの名前や住所などを知られては決していけません。電子メールである限り、ひたすら無視しましょう。
有料サイトかつ料金後払いにも拘わらず、住所も電話番号も事前に利用者に尋ねない杜撰な業者などあるわけがありません。利用後の請求の段階でそれら(名前、住所、電話番号)を尋ねるようならば詐欺と思って良いでしょう。
もし電話などで連絡が来た場合には、相手の会社名、サイト名、メールアドレス、住所、電話番号、担当者名を尋ねておきましょう。
利用したという引け目がある場合、弱気になってしまう方もいると思いますが
「失礼ですが世の中にこのような請求を利用した詐欺が横行しているのは業界の方なら当然御存じですよね、確認させて下さい」
ということを言って聞き出せば良いでしょう。そして文書で正式に連絡するよう依頼して下さい。
もし以前に払ってしまった場合、あるいは今回払ってしまった場合「口車に乗せられやすい人物である」「一部の個人情報を手に入れた」ということで、いわゆる「カモリスト」と呼ばれる「騙されやすい人物」「お金をむしり取れる対象者」としてリストに載り、それらが業者に回ってしまうと言われています。すなわち、続々と同様の手段でお金をむしり取ろうとされる危険があります。
すなわち払うべきでないものに対しては、断固として断ることが大切です。
なお、
以上を全て満たす場合には詐欺でない、真っ当な請求である可能性もあります。その場合に払うべきかどうか、金額が妥当なものかどうかは当サイトの管轄ではありませんので、関係サイト、弁護士、国民生活センター、消費者センターなどに御相談下さい。
もし正式な文書等での要求が無く、電話やあるいは訪問をしてまでの請求がしつこいようならば
警察庁生活安全局生活環境課生活経済対策室
http://www.npa.go.jp/safetylife/kankyo3/akusyou.htm
都道府県警察本部のハイテク犯罪相談窓口等一覧
http://www.npa.go.jp/hightech/soudan/hitech-sodan.htm
などに相談し、相手にも「不当な請求であり、しつこいので警察に相談済みである」ということを知らせると良いでしょう。
なお、「心当たり、関心のある人へ」もお読み下さい。
3.3 「自分の場合はきっと払わなくてはいけない!」「一部払ってしまった」という場合
当サイトでも以下のような更に事態が進んだ相談事例が相次ぐようになりました。
当サイトはあくまでスパムメール問題を扱うサイトですので上のように、既に相手との具体的なトラブルに巻き込まれた場合のアドバイスは適切に出来ません。よって、各種お持ちの資料を持って、身近消費者センター相談なさることを強くお勧めします。
いずれにせよ、このページで書いているように、不当な請求が横行しています。もしあなたが利用したサイトの中に、少しも悪質な業者がいた場合、今回のような風潮を利用して「不当な請求」を行おうとする場合が十分に考えられます。「不当な請求」とは必ずしも架空の請求とは限りません。
すなわちこのような時に、その請求が不当であるかそうでないかをきちんと見抜く、判断することが大切です。以下のことをきちんと知っておいて下さい。
言うまでもなく、不当な請求でないことを確信するには利用する際に後から反論・指摘できる資料を確認しておく、コピーしておくことが重要です。この節を読んでいる方は普段から消費者として心がけがよろしくないと思われます。今後は十分に気を付けて、信頼できるサービスを利用しましょう。
このような詐欺が行われる背景には、この手法でばらまいた場合に、実際に騙される、すなわち払ってしまう人々がいることがあります。この事件を読む方の中には「そんなのに騙される人物がいるのかいな」と思う方もいらっしゃると思いますが、意外にも世の中には「素直な方」が多いのです。
以下のような条件を一部でも持つ場合は、おそらくこの手のメールを受け取っても「怪しい」と判断ができるでしょう。
ところが上のような条件を持っていない場合、理由はどうであれ、とにかく払ってしまう事例がしばしばあるようなのです。
確かに男性諸氏で、インターネットを始めて以降に無料の男性向けポルノサイトを覗いた人は少なからずいらっしゃるでしょう。そしてインターネットの仕組みをよく分かっていない場合、上のような請求を受け取ると
「いつの間にか有料サイトに繋げてしまったかな?」
と考えてしまう人が一定以上存在し、かつその中には「面倒なことになるくらいならば...」ということでさっさと払ってしまう場合もあると思われます。
また、中高生など、社会的知識が少ない場合に騙される、騙されそうになる、という場合もあるようです。更には特殊な事例として、葉書による同手法詐欺では
「てっきり家族が使ったと思いこみ、手早く解決してしまおうと考えて、払ってしまう場合」
もあったそうです。たとえば上記のような請求が来たことを祖父母が見て、てっきり孫がそういうサービスを利用したと思ってしまい、「孫が親に叱られないうちに....」と孫可愛さで勝手に無断で払ってしまうという、微笑ましいような、笑えないような、そんな話も読みました。
言うまでもないことですが、「なんだ、こんな簡単に騙せるんだ」と知って「自分もやってみよう」と気軽な気持ちでこういうことをやっても、実際にこれでお金を手に入れた途端、警察に追われる身となります。こういうのをいわば「模倣犯」と言いますが、こういう犯罪は最初に行った者よりも、むしろ模倣犯の方が捕まりやすい、と感じます。
悪戯心で人生を台なしにしないようにしましょう。
2003/05/22、実際にスパムメールで行っていたグループの一つが逮捕されました!(掲示板情報)
2003/06/12、次の犯人が逮捕!(掲示板情報)
私はこのサイト運営の関係上、スパムメールで犯罪を行う例を見てきていますがいずれも犯人(あるいは複数犯人のうち誰か)が逮捕され、その結果としてこのようなspamもばらまかれなくなる、というのを「呆れるほど」繰り返しています。
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/lianjie-qingbao.html#funzui
悪戯心と軽い気持ちでやって済む話ではありませんので、くれぐれも手を出さないように。
万が一、それを行ってしまい、このページを見た方は早めに自首しましょう。大体、捕まるまでには数ヶ月から半年近くがかかるようですので、「うまくいった」と思っても警察の手が伸びていることを知るのは随分後になります。世の中、そんなに甘くありません。甘く見たツケは必ず返ってきます。
【類似の件の逮捕事例】
AllAboutJAPAN「ついに逮捕、不当請求犯人!」
http://allabout.co.jp/family/bohan/closeup/CU20020716/
(毎日新聞)出会い系サイトの架空料金請求で東京の男を逮捕
http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200205/13-3.html
上で挙げている事例と異なり、実際に使った覚えのあるサイトからの請求でしたら、払わねばならない場合が無論一般的です。払わなければあなたの方が「踏み倒し」で犯罪になるのは言うまでもないでしょう。「心当たりがある場合」で挙げた注意点をよく確認して下さい。
さて、被害の起こっている事例では必ずしもポルノサイト・出会い系使用が名目とは限りませんが、しかしそのパターンがかなり多いようです。実際に騙されてしまう場合を考えても、アダルトサイト利用の場合が多いことは、その利用の「後ろめたさ」から容易に想像がつきます。
有料ポルノサイトでもきちんとしたサイトならば問題はありません。ただしネット上には半ば詐欺を目的とした怪しいサイトもいっぱいあると思われます。
アダルトサイト・出会い系サイトを使うな、という発言をする気はさらさらありません。けれども敢えて言うとすればアダルトサイトに関しては
「(パソコン・ネット)スキル相応のエロを目指しましょう」
ということは言いたいです。上記の頁はアダルトサイトを利用する際に発生しがちなパソコントラブルに関する対応を指南したページですが、暗に以下のようなことを主張しているように思います。
パソコン・ネットスキル相応のエロ行動、スケベ行動をしましょう |
パソコンやインターネットの知識があまり無いにもかかわらず、アダルトサイトのようなところへ行くのは危険です。ポルノを見たいなら以下のどちらが自分に適切かよく考えて、そこで起こる危険を承知の上で行動しましょう。
・もしアダルトサイトに行くならば、その前に、そこへ行って起こりがちなパソコントラブルやその他のトラブルを自力で解決する程度にパソコン、インターネットスキルを身につけましょう ・パソコンやインターネットに詳しくなければ、従来の成人向け雑誌、メディア(ビデオ、CD-ROM、DVD)を利用しましょう |
有料アダルトサイトにせよ、出会い系サイトにせよ、私の個人的見解としては、それらを全面否定するつもりはありません。しかしながら「非常に危険が一杯」「怪しげな所が多い」のは確かなようです。
以下の記事などを参考にして下さい。
「出会い系サイトの危険」
http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2003_01_22/content.html
また少なくとも一方的な送り付け(スパム)で宣伝するようなところは信用できないとも言われています。
http://www.macco.co.jp/~ktaimail/deai/select.html
少なくとも利用者は以下のことに注意すべきです。
御注意下さい。
(記述予定)